【例文13選】面接での退職理由(転職理由)の伝え方|体調不良や人間関係
退職理由(転職理由)は転職の面接で必ず聞かれる質問です。
マイナスな印象にならない伝え方や、すぐに使える例文を紹介します。
面接で伝える退職理由が思いつかない…どう言えばいい?
面接で退職理由(転職理由)を聞かれても「人間関係が悪い」「残業が多い」「給料が低い」といった不平不満しか思いつかない…それは至極当然のことでしょう。ほとんどの場合、転職のきっかけはネガティブなものだからです。
一方、そうした本音を伝えると印象が悪いともよく耳にします。結果、退職理由をどう伝えれば良いのかわからず、頭を悩ませる人は少なくありません。
面接での退職理由はどのように伝えれば良いのでしょうか?
退職理由(転職理由)はこう伝える!
面接で退職理由(転職理由)を聞かれた場合、伝えるべきポイントは2つ。
「1)転職によって叶えたいこと」と「2)前職でもできる限りの努力をしたこと」です。

〈退職理由(転職理由)の例文〉
- 年次に関係なく提案できるような環境で働きたいと思い、転職を検討しております。
- 現職では重役以外誰も発言しない定例会議や、そのための資料作成や調整業務が多く、自分の業務を進める時間がどうしても限られていました。会議の進め方や頻度について、改善策を何度か上司に掛け合いましたが、その度に「ウチはそういう会社だから」と言われてしまい、取り合ってもらえませんでした。
こうしたことから、より良い組織づくりや自分自身の成長のためには、年次に関係なく発言がしやすい環境が大切だと感じ、転職を検討しました。
1)転職によって叶えたいこと
面接で退職理由(転職理由)を聞かれた場合、まずは「◯◯したいと思ったから(転職したい)」という、転職によって叶えたいことを一言で伝えましょう。
とはいえ、それが何なのか思いつかない人も多いでしょう。しかし、ゼロから考える必要はないので安心してください。「転職によって叶えたいこと」は、「人間関係が悪い」「残業が多い」「給料が低い」といった不平不満の根底に必ずあるものだからです。
例えば「人間関係が悪くてつらい」という不満の裏には「もっと和気あいあいとした環境で働きたい」「チームワークの良いところで働きたい」という望みがあるはず。
前職に対する不平不満をもとに、そうした「転職で叶えたいこと」を言語化してみましょう。例えば下記のような具合です。
〈「転職によって叶えたいこと」の例〉
- (不平不満)無駄な会議や資料作成が多く、残業時間が長くなりがち。改善策を提示しても取り合ってもらえなかった。
→(本当は)業務の効率化を考え、年次に関係なく提案できるような環境で働きたい
- (不平不満)相談しても暴言を吐かれるなど、上司のパワハラが酷かった
→(本当は)上司やチームメンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい
こうした「本当はこんな風に働きたい」という、仕事や働き方、キャリアに対する思いや大切な価値観こそが「転職で叶えたいこと」です。
このとき、たとえ前向きな表現だとしても「残業なしで楽に働きたい」「給与が高いところで働きたい」といった、待遇に関することを伝えるのは避けましょう。
面接官から「待遇ばかり気にして仕事に対する熱意が感じられない」「ウチより好条件のところがあればまた転職するのでは?」などと思われてしまうからです。
2)前職でもできる限りの努力をしたこと
転職によって叶えたいことを伝えたら、次はその実現のために「前職でもできる限りの努力をしたこと」を伝えましょう。
前職でどのような課題があり、その改善に向けてどのようなアクションをしたのか、当時の状況や転職という決断に至った経緯を端的に説明します。
このとき「上司の態度が本当にひどくて~」「無駄な作業のせいで残業が多すぎて~」など、前職をただ感情的に非難するのはNG。面接官から「他責的で自分を顧みることができない人」「少しの不満で辞めてしまう打たれ弱い人」などと判断されてしまうからです。
「前職でもできる限りの努力をしたこと」の伝え方は、例えば下記のような具合です。
〈「前職でもできる限りの努力をしたこと」の例〉
- 重役以外誰も発言しない定例会議が多く、自分の業務を進める時間が限られていた。会議の進め方や頻度について、改善策を何度か上司に掛け合ったが「うちはそういう会社だから」と、取り合ってもらえなかった。
- 業績不振で次々に同僚が辞めていく状況だった。若手だったこともあり、後任として業務を任されることが多く、ついには自分1人ではどうやっても処理しきれない量になってしまった。上司に調整を打診しても後回しにされてしまった。
- 上司が自分の発言内容や期日について忘れることが多く、期日直前に突発的な業務を依頼されたり、以前と違う指示をされたりと、業務に支障をきたすことが多々あった。改善のため確認の頻度を増やしたり議事録をとったりしたものの、その度に嫌な顔をされ、改善もされなかった。
「前職でもできる限りの努力をしたこと」を伝えたら、最後にもう一度「転職で叶えたいこと」を伝えましょう。
当時の状況をふまえ、転職によってどのような働き方・キャリアを実現したいと考えたのか、改めて言語化します。
注意:応募先で実現できる内容を伝える!
(1)で整理した「転職で叶えたいこと」はもちろん、応募先で実現できる内容を伝えなくてはいけません。例えば年功序列の会社で「年次関係なく挑戦できる環境で働きたい」と伝えても、面接官から「その希望はウチでは叶わないな…」と判断されてしまうからです。
「転職で叶えたいこと」がマッチする企業・ミスマッチになる企業としては、例えば下記のようなものがあります。
〈マッチする企業・ミスマッチの企業の例〉
- 業務の効率化を考え、年次に関係なく提案できるような環境で働きたい
→(◯)若手マネージャーが活躍しているなど、「出る杭は伸ばす」ベンチャー気質な企業
→(✕)伝統を重んじ、年功序列の色が濃く、社内稟議も多い老舗の大企業
- 上司やチームメンバーと積極的にコミュニケーションを取りながら仕事を進めたい
→(◯)社員同士のランチ・飲み会が多い、上司との定期的な1on1があるなど、フランクなコミュニケーションを重視している企業
→(✕)競争意識が強くドライな雰囲気で、仕事はあくまで個人で進める企業
伝えようとしている「転職で叶えたいこと」が応募先で実現できるかどうかは、応募先の企業研究を行うことで判断できます。
企業研究の方法としては、以下のようなものがあります。
〈企業研究の一例〉
- 求人情報で「求める人物像」「社風」などの項目を確認する
- ホームページや企業紹介サイトなどで社員インタビューの記事を読む
- IR情報などから中期経営計画の内容を確認する
- 応募先企業やその業界にまつわるニュースをチェックする
- 応募先企業で働いている知人がいれば、話を聞く
- (利用している場合)転職エージェントから内部情報を聞き出す
叶わないなら辞退も1つの選択肢
企業研究の結果、応募先では「転職で叶えたいこと」が実現できないとわかった場合、実現できそうな他の「転職で叶えたいこと」がないか、改めて考えてみましょう。前職への不平不満や退職を決めたきっかけは、1つではないはずです。
考えた結果、応募先で実現できそうな他の「転職で叶えたいこと」が思い浮かばない場合、あるいは実現できないとわかったはじめの「転職で叶えたいこと」が絶対に譲れない条件だった場合は、その企業はあなたにとってベストな転職先ではない可能性があります。
その際、内定欲しさに本当の希望とはまったく関係のない嘘の「転職で叶えたいこと」を伝えるのはおすすめできません。他の質問の回答と辻褄が合わずに結局不採用になってしまったり、入社後に働きづらく短期離職につながったりするリスクがあるからです。
自分自身が入社後に長く気持ちよく働くためにも、本当にそのまま選考を受け続けても良いのか、あるいは「転職で叶えたいこと」が実現できる他の企業を探すのか、しっかりと時間をかけて考える必要があります。
▼その退職理由で大丈夫?
退職理由(転職理由)と志望動機の違いは?
退職理由(転職理由)と志望動機の違いは、話の焦点が転職の軸か、応募先かという点にあります。
退職理由のメインはあくまで「どうして退職(転職)を決断したのか」「転職によって何を実現したいのか」というポイントです。
一方の志望動機は、退職理由に関連して「希望が叶う数ある選択肢のうち、どうして自社なのか」にフォーカスが当てられます。
両者は地続きの質問なので、退職理由に続いて志望動機もあわせて聞かれることも多いでしょう。
その際は、応募先ならではの特徴や魅力を具体的に語れるよう、企業研究をしっかりしておくことをおすすめします。
志望動機の考え方や例文は、下記の記事からチェックできます。
よくある退職理由の例文13選
よくある13の退職理由(転職理由)について、面接での伝え方・例文を紹介します。
自分の状況に近いものを参考にしてみてください。
退職理由は嘘をついてもいいの?
面接で嘘の退職理由を伝える2つのリスク
面接で嘘の退職理由(転職理由)を伝えることは、2つのリスクがあるためおすすめできません。それは「1)嘘がバレて不採用になる」リスクと、「2)入社後にギャップを感じる」リスクです。

リスク1:嘘がバレて不採用になる
仮に嘘の退職理由(転職理由)を伝えても、面接中にバレてしまい、不採用になる可能性があります。
退職理由は応募者の人物像を正しく把握する上で、面接官にとっても特に気になる質問の一つ。当時の状況やその時にとった行動などについて、深く掘り下げられることは珍しくありません。
その際、嘘の退職理由を伝えてしまうと、話の辻褄を合わせようと取り繕ううちに、ボロが出たり矛盾が生じたりすることで、面接官に嘘がバレてしまうのです。
結果、面接官から「信用できない」「本当の人物像がわからず、自社との相性を判断できない」と判断され、不採用になってしまう可能性が高いでしょう。
▼面接で嘘をつくリスクについてくわしく
リスク2:入社後にギャップを感じる
たとえ面接で嘘の退職理由(転職理由)を伝えて内定をもらえたとしても、入社後にギャップや働きづらさを感じる可能性があります。
例えば長時間労働という本音の退職理由の代わりに、仕事内容に対する不満という嘘を伝えたとしましょう。このとき、面接官は「ウチは残業が多い時期もあるけど、仕事に対する意欲があるから、きっと頑張ってくれるだろう」などと間違った判断をし、内定を出してしまうことになりかねません。
その結果、前職と変わらず労働時間の長い会社に入社してしまい「こんなはずじゃなかった…」などと後悔し、短期離職につながってしまうのです。
はじめから本音の退職理由を伝えていれば、残業の多い応募先からは内定をもらえなくなってしまうかもしれませんが、ある意味それは「長時間労働は嫌だ」という自分の大切な価値観・譲れない条件に反する会社を「排除できている」とも捉えることができます。
そうすることで、自然と残業が比較的少ない会社だけが残り、入社後にギャップや働きづらさを感じるリスクを減らすことができるでしょう。
退職理由と一緒に志望動機も準備しよう
転職の面接では退職理由(転職理由)に関連して、志望動機を聞かれるケースが一般的です。面接官は、応募者の希望が叶う選択肢のうち、どうして自社なのかを気にしているからです。
下記の記事から例文を参考にし、数ある企業のうち、その応募先に惹かれている理由を言語化しておきましょう。
また、志望動機のほか、キャリアプランや逆質問など、転職でよく聞かれる質問については下記の記事でまとめています。
面接当日のマナーや服装もチェック
面接の質問対策と同時に、面接当日の立ち居振る舞いやマナー、服装や身だしなみの準備もしておきましょう。
▼面接当日のマナーについて
▼面接にふさわしい服装・身だしなみ

転職支援を行うコンサルタント。主に建設・不動産・プラント領域を担当、多くの支援実績を持つ。求職者の可能性を広げる求人・企業の提案や、「現在」だけではなく、5年後・10年後を見据えたキャリア提案を心がけている。面接時の対策等、選考通過のための具体的なノウハウ提供も好評。
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