
第一三共株式会社に転職するには?難易度・中途採用情報と対策
第一三共株式会社は、革新的な医薬品の研究開発に取り組む創薬企業です。
最先端のサイエンスとテクノロジーを活用して、持続可能な医療の実現を目指しています。
近年は、がんに強みを持つ先進的グローバル創薬企業への変革を推進しており、その中核となるADC(抗体薬物複合体)技術は世界的な注目を集めています。
本記事では、第一三共への転職を目指す方に向けて、同社の事業概要、中途採用の方針、求める人物像、キャリア支援制度まで解説します。
第一三共株式会社はどんな会社?
第一三共株式会社は、2005年に三共株式会社と第一製薬株式会社の「共同持株会社」として誕生しました。
この統合の礎には、三共株式会社の120年以上にわたる創薬の歴史と、サイエンス&テクノロジーの技術力があります。
そして同社は、存在意義(パーパス)として「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」こと、ミッションは「革新的医薬品を継続的に創出し、多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」ことを掲げています。
創薬におけるADC技術とグローバル展開
第一三共は「がんに勝つ」という理想の実現を目指し、ADC(抗体薬物複合体)技術を核とした革新的な医薬品創出に注力しています。
この技術から生まれた抗悪性腫瘍剤「エンハーツ」はグローバル製品として大きく成長しており、2024年度の売上収益は6,514億円に上りました。
がん領域における新たな選択肢を世界に提供するという点で、競争力を高める推進力となっています。
同社は日本を中心に、海外拠点と連携しながらグローバルに事業を展開しています。
2030年ビジョンとDX戦略
第一三共が掲げる2030年ビジョンは、「サステナブルな社会の発展に貢献する先進的グローバルヘルスケアカンパニー」となることです。
このビジョンを達成するため、DX(デジタルトランスフォーメーション)をバリューチェーン全体で推進しています。
DX戦略においては、データとデジタル技術を駆使してヘルスケア変革に貢献することを目標としており、創薬から臨床開発、サプライチェーン、販売・情報提供に至るまで、革新を進めています。
具体的には、創薬DX人材の育成や最先端ロボティクス技術による合成実験プロセスの自動化、社内の機密情報とプライバシーを保護した独自の生成AIシステム「DS-GAI」を開発するなど、デジタル技術の導入に積極的です。
第一三共株式会社の中途採用方針・求める人物像
第一三共では、「人」を企業理念およびビジョンの実現のための重要な「資産」と位置づけています。
スキルや専門性だけではなく、組織と個人の成長、社会貢献につながる思考・行動ができる人材や現在の事業活動において即戦力として活躍できる人材を迎え入れることで、持続的な会社の発展を目指しています。
また、上述した2030年ビジョンの実現に向け、グローバルタレントの採用にも積極的に取り組んでいます。
外国籍人材の採用施策や、アメリカ、EU、アジア、中南米などの採用担当との連携により、多様な価値観を尊重しながら活躍できる人材の獲得を進めています。
求める人物像
第一三共で求める人材は、同社のパーパスである「世界中の人々の健康で豊かな生活に貢献する」に共感でき、以下の3つの行動ができる人材です。
- 一人一人を個として大切にし、仕事を進める上で多様な視点を積極的に受け入れられる
- 互いに敬意を持って接し、透明性と傾聴姿勢を通じて信頼関係を築ける
- 学び、挑戦し、主体的に行動することで、個として日々互いに成長できる
第一三共株式会社の平均年収・年収モデル
第一三共の平均年収は1,100万円前後で推移しており、業界内でも高い水準に位置しています。
年度 | 平均年収 |
|---|---|
2024年度 | 1,114万円 |
2023年度 | 1,113万円 |
2022年度 | 1,120万円 |
2021年度 | 1,095万円 |
2020年度 | 1,117万円 |
出典:第一三共「有価証券報告書」
※平均年収は出典情報をもとに千円台を四捨五入
第一三共株式会社の会社概要と事業内容
第一三共は、前身である三共株式会社と第一製薬株式会社が培ってきた歴史や功績を礎とし、グローバルに事業を展開しています。
会社概要
項目 | 内容 |
|---|---|
商号 | 第一三共株式会社 (DAIICHI SANKYO COMPANY, LIMITED) |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本町三丁目5番1号 |
設立 | 2005年9月28日 |
資本金 | 500億円 |
従業員数 | 19,765人(2025年3月31日時点) |
事業内容 | 医薬品の研究開発、製造、販売など |
グループ会社と事業内容
第一三共のグループ会社の多岐にわたる事業をまとめました。
- 第一三共ヘルスケア株式会社
医薬品・化粧品・食品などの「一般用医薬品・ヘルスケア製品」の製造および売買を行っています。製品としてはロキソニンS、ルル、トランシーノなどが知られています。 - 第一三共バイオテック株式会社
ワクチン、バイオ関連医薬品、治験薬などの受託製造などを担っています。 - 第一三共ビジネスアソシエ株式会社
グループのビジネスサポート業務を行っています。 - グローバル展開
米州、欧州、アジア・オセアニアに多数のグループ会社があり、グローバルな医薬品の研究・開発・販売体制を構築しています。
第一三共株式会社の役職・キャリアパス
第一三共は、社員ひとりひとりの挑戦と変革をサポートし、多様なキャリアを築ける環境づくりを目指しています。
昇進・昇格の仕組み
第一三共では、グローバル共通の人材制度を導入し、日本においては従来のメンバーシップ型にジョブ型の考え方を取り入れた第一三共ならではの人材マネジメントの運用を目指しています。
具体的には、職務内容に基づいて等級や報酬水準が設定され、成果を上げた社員は勤続年数や年齢に関係なく早期の昇格が可能です。
この制度により、自身の専門性を活かして高い価値を発揮する人材が公平に評価されるとともに、豊富な職務経験と中長期的な視点を持つ次世代リーダーの育成も可能になります。
自律的なキャリア形成
第一三共では、社員の自律的なキャリア形成を支援するため、キャリア研修やキャリアサポート窓口を設けており、社内外の環境変化を踏まえ、主体的にキャリアを考え、行動できる体制を整えています。
キャリア支援は、キャリアセミナー、三年次研修、ミドルキャリア研修など、キャリア段階に応じた研修体系で実施されています。
各研修では、エンゲージメント向上や自己成長意識の醸成に加え、自律的キャリア形成に向けた具体的なアクションプランを構築しています。
評価制度
第一三共の評価制度は、「成長促進」を重視して設計されています。
目標設定では、組織目標との連動とストレッチ目標の設定を実施。第一三共グループの戦略実現をめざしながら、社員それぞれの挑戦的な目標設定を推奨することで、スキル・能力の伸長や、より高い組織目標の達成につなげています。
また、年間を通じて上司と部下による1on1の対話を継続的に行い、タイムリーなコーチングとフィードバックを実施。
上司の育成スキル向上にもグローバルで取り組み、部下の成長を継続的に支援しています。
評価では総合評価ランクを設けず、目標ごとの絶対評価を行うことで、目標達成度と成長に焦点を当てた評価と育成につなげています。
第一三共株式会社の働き方・研修制度・福利厚生
第一三共グループは、健康経営優良法人~ホワイト500~」に2018年から連続して認定されています。
社員の心と体の健康保持・増進のための取り組みを、経営・事業場・健康保険組合・労働組合が一体となって推進した成果のあらわれといえるでしょう。
社員の働き方については、一般的に使われている「ワークライフバランス」ではなく、仕事と生活の好循環を意味する「ワークライフサイクル」を独自の考え方として提唱しています。
働き方
リモート・フレックス制度
同社では、意欲ある社員が成果を出し続けられるよう、その時々の職場や生活環境に合わせた働き方を選択できる制度を設けています。
具体的な制度として、コアタイムのないフレックスタイム制や裁量労働制、そしてリモートワークが導入されています。
休暇取得と育児支援
第一三共の有給休暇取得率は87.6%(2024年度)に達しており、高い水準で休暇が取得されています。
また、仕事と出産・育児の両立支援を積極的に行っており、仕事と育児の両立支援を行う企業に与えられる「プラチナくるみん」認定を取得しています。
同社の休暇制度とその内容について下表にまとめました。
制度区分 | 内容 |
|---|---|
育児支援制度 | 育児短時間勤務制度:小学校4年生の年度末まで勤務時間を短縮可能(法律では3歳の誕生日の前日まで)。 看護休暇制度:小学校4年生の年度末まで、15分単位で年間10日間取得可。 事務所内保育所(KIDS GARDEN)を2箇所(品川・平塚)設置。 |
介護支援制度 | 介護休暇制度(年間10日間、15分単位)や介護休業制度(通算1年)あり。 |
その他の休暇 | リフレッシュ休暇(勤続10年以降5年度ごとに5日間)やボランティア休暇(年間5日間まで)あり。 |
福利厚生
福利厚生も充実しており、社員の健康増進や自己研鑽を支援しています。
- カフェテリアプラン
育児・介護・医療・自己研鑽などに利用可能なポイントが付与されます。 - 健康管理の支援
人間ドックと定期健康診断を融合した「DSけんしん」の年1回受診、産業医や外部のメンタルヘルスカウンセリングによるメンタルヘルス対策など、社員の健康増進に積極的です。
第一三共株式会社のキャリア支援・育成制度
第一三共は、「社員の挑戦と活躍が、第一三共グループの成長と発展に繋がる」というコンセプトのもと、社員の自律的なキャリア形成意識の醸成に力を入れています。
キャリア・ライフステージ別の研修
第一三共では、社員ひとりひとりの成長段階や役割に応じた研修を整備しており、新入社員から管理職、専門人材に至るまで、キャリア・ライフステージ別に必要なスキルを段階的に身につけられる仕組みが特徴です。
階層別研修では、役割認識やスキル強化を目的とした研修を実施しています。
その他、選抜型研修では業務経験に応じたレベル別リーダー育成クラス、推薦型研修ではグローバル業務経験に応じたレベル別人材育成クラスを設け、リーダーシップやグローバル対応力の向上を図っています。
また英語力向上のためのコンテンツやDXスキル資格の取得支援など、専門性を高める機会も用意されています。
自己啓発支援
社員が主体的に能力開発に取り組めるよう、自己啓発支援メニューが豊富に提供されています。
具体的には、学び放題e-Learning、通信教育、社内外セミナー、インターネット語学スクールなどがあります。
またDX人材育成の一環として、「ITパスポート」「データサイエンティスト検定」「G検定」などの資格取得サポート(Eラーニング研修や受験費用補助)が提供されています。
その結果、2024年度は受験者が約1,000名となるなど、全社的にDX人材を目指そうとする意識が広がっています。
知識共有と交流の場
同社の品川研究開発センターでは、研究開発関連の成果発表や社内コミュニケーション活性化を目的として、毎年「RDフォーラム」を開催しています。
このイベントには、海外のRDメンバーや関連ユニットのメンバーも多数参加し、新たな発想を生む機会となっています。
また、製薬技術本部では「Technology Meeting」を開催し、技術に関する発信、情報共有促進、コミュニケーション活性化を図り、ユニット間の連携強化に努めています。
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