組み込みエンジニアの年収はいくら?最新の平均年収、年収アップの方法
組み込みエンジニアの平均年収は過去最高に

組み込みエンジニアの平均年収は742.6万円(2026年上半期。アンドプロ調べ)です。全職種平均(544.9万円/2024年)よりも200万円ほど高い水準となっており、組み込みエンジニアは年収が高い職種であると言えるでしょう。
グラフを見てもわかるとおり、2022年ごろから平均年収の伸び率が上がっています。これは、Iot化やEV化が急速に進展した結果、自動車業界や家電メーカーで組み込みエンジニアの年収が高まり、平均値を押し上げているという背景があります。
【世代別】組み込みエンジニアの年収比較
次に、組み込みエンジニアの平均年収を世代別に見ていきます。

組み込みエンジニアの平均年収は、20代から60代までの全年代で全職種平均を超えています。組み込みエンジニアの年収は20代以降順調に上昇し、50代では1,000万円に達していることがわかります。
各年代の年収帯と求められる役割
組み込みエンジニアの年収は実務経験を積んでいくことで上昇します。年収と求められる役割はどのように変化するのでしょうか。
組み込みエンジニアが各年代で求められる役割と年収の関係をまとめました。
年代(年収レンジ) | 求められる役割 |
20代(400〜600万円) | プログラミングやテストなど、開発の実務中心 |
30代(500〜1,000万円) | 基本設計などの上流工程や、小規模チームのリーダー |
40代(700〜1,200万円) | プロジェクトマネージャー(PM)や高度な専門分野のスペシャリスト |
50代(800〜1,500万円以上) | 統括マネージャー、大手企業のコア技術開発 |
※アンドプロ調べ
経験の浅い20代の組み込みエンジニアは主に下流工程を担当し、年収は400万円前後からのスタートとなることが一般的です。スキルと経験を積むことで上流工程へシフトしたり、マネジメント職にキャリアを進めることで、30代でも年収1,000万円超の高収入層へとステップアップしていくことが可能です。

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一般職と同じく、組み込みエンジニアもプレイヤーよりプロジェクトマネージャーや管理職のほうが高年収です。しっかり経験を積んで上位レイヤーを目指すと良いでしょう。スペシャリストのキャリアパスがある企業であれば、専門分野を極めるキャリアも◎。
【分野別】組み込みエンジニアの高年収ランキングTOP3
組み込みエンジニアの年収は、携わる業界(製品分野)によっても違いが生まれます。組み込みエンジニアが開発する製品は多岐にわたりますが、「どの業界の製品を扱うか」で会社の利益率や年収テーブルが異なるためです。
組み込みエンジニアの年収が高い業界には、自動車、半導体、家電などがあります。

※アンドプロ調べ
それぞれの業界について解説していきます。
1自動車

自動車業界で働く組み込みエンジニアの年収レンジは600万円から1,400万円です。
自動車業界のなかでも完成車メーカーは、組み込みエンジニアの需要が高まっている分野です。自動運転技術や自動ブレーキなどの安全装置、EV(電気自動車)、SDV(Software Defined Vehicle)の開発が急速に進んでおり、搭載されるソフトウェアの性能差が商品の価値となっているため、各企業とも自社技術の開発に力を注いでいます。
日本国内の完成車メーカーはグローバル企業で、もともと年収テーブルが高い業界です。さらに、ソフトウェア開発に欠かすことができない組み込みエンジニアの年収はより高まっている状況です。

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完成車メーカーの組み込みエンジニアは主に上流工程を担当するため、経験があると完成車メーカーへの転職が有利になります。
完成車メーカーと同じく、自動車部品業界での組み込みエンジニアの需要はとても高い状態です。自動車部品業界の組み込みエンジニアは、エンジン、ブレーキ、モーターなどのハードウェアを正しく制御させるECUと呼ばれる電子制御ユニットのソフトウェアの開発が主な業務です。
大手サプライヤーはECUの開発に注力しているため、組み込みエンジニアの年収テーブルが非常に高く、年収を上げやすい業界となっています。

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特にTier1と呼ばれる一次請けサプライヤーは完成車メーカー並みの高年収が期待できます。
2半導体

半導体業界で働く組み込みエンジニアの年収レンジは500万円から1,200万円です。
半導体業界での組み込みエンジニアの需要は、半導体製造装置メーカーを中心にとても高い状態です。
半導体製造装置メーカー各社は、組み込みエンジニアの人材獲得に注力しています。高度化・複雑化する製造装置の制御ソフトウェアが必要になっていることから、専門性の高い組み込みエンジニアを積極的に採用中。そのため好条件の求人が非常に多い業界でもあります。

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リーダー層やPMになることで年収1,000万円以上も期待できる業界です。
3家電

家電メーカーで働く組み込みエンジニアの年収レンジは500万円から900万円です。
家電業界の組み込みエンジニアの需要は安定しています。スマート家電や省エネ家電の普及により、大手家電メーカーは先進的なIoTプラットフォームの開発を進めています。その分野に携わる場合、組み込みエンジニアの年収レンジは800万〜1,000万円に達することもあります。

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ゲーム機器や通信関係でも年収テーブルが高い企業があります。
組み込みエンジニアの必須スキル
組み込みエンジニアが高年収を実現するために必須のスキル(コアスキル)があります。それらのスキルを正しく理解し、獲得しておくことが重要です。
組み込みエンジニアの必須スキルには次のようなものがあります。

プログラミング言語(C言語、C++)
組み込みエンジニアにとって、ファームウェア開発の王道であるC言語、C++のスキルは必須です。近年ではLinuxやRTOS(リアルタイムOS)、さらにPythonやRustの知識があると武器になります。
プログラミングを担当するキャリアの浅い20代の組み込みエンジニアには必須のスキルです。
コミュニケーション能力
組み込みエンジニアにはコミュニケーション能力が不可欠です。製品開発ではハード系のエンジニアと調整・折衝しながら開発を円滑に進めていく必要があります。また、営業や顧客などの非エンジニア職と関わる際に、専門用語を噛み砕いて説明することもあります。
コミュニケーション能力も上に挙げたC系言語のスキルと同じく、組み込みエンジニアには下流工程から必須のスキルになります。
上流工程やマネジメントの実務経験
組み込みエンジニアにとって、上流工程やマネジメントの経験も必須のスキルとなります。
特に、年収をアップさせていきたい30代半ば以降の組み込みエンジニアや、高年収が期待できる完成車、防衛などの分野に進みたいエンジニアには必要不可欠です。なお、完成車メーカーなどでは、20代から上流工程を担当することがほとんどです。

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知識を持っているだけではなく、これらを用いた実務経験があることが重要です。
組み込みエンジニアのスキルや資格をもっと知りたいという方は、こちらの記事でくわしく解説しています。
組み込みエンジニアの資格おすすめ8選|難易度・取得メリットを解説
組み込みエンジニアが年収をアップさせる方法

組み込みエンジニアが年収をアップさせるには、「上流工程に行く」「成長産業への転職」「最新技術の取得」の3つの方法があります。
年収アップ①上流工程(設計・PM・テックリード)にキャリアアップする
組み込みエンジニアが年収をアップさせるためには、実務経験を積んで上流工程にキャリアアップする必要があります。プログラミングやテストといった下流工程に留まっていては、年収アップは望めません。必須スキルの項で説明したとおり、上流工程の経験は年収アップの重要なファクターです。
要件定義やアーキテクチャ設計といった上流工程に関わる領域を広げるか、プロジェクトの進捗や予算を管理するプロジェクトマネージャー(PM)、技術的な方向性を決めるテックリード(技術リーダー)を目指すといいでしょう。

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マネジメントや上流工程の実務ができるエンジニアは不足しているため、市場価値が高い傾向にあります。
年収アップ方法②成長産業への転職
組み込みエンジニアの年収アップ方法のひとつが、成長産業への転職です。一般的に成長産業は年収テーブルも高い傾向にあるため、「自動車(CASE)」「半導体製造装置」「航空・防衛」などへの転職がお勧めです。
このうち半導体製造装置は、世界的な半導体需要増により急成長を遂げている分野です。一人で幅広い業務を受け持つ傾向があるため、コーディングから上流工程まで一連の業務経験がある方が有利です。
近年では航空・防衛分野も安定感があることから人気です。不安定な国際情勢を背景に日本の防衛費は拡大傾向にあり、数年先までの発注計画が決まっているため、市場変化に左右されないという強みを持っています。

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航空・防衛分野への転職は、完成車と同じく上流工程の経験者が有利です。
年収アップ方法③:最新技術(IoT・AI・セキュリティ)の取得
組み込みエンジニアは、従来のマイコン制御のスキルに加えて最新技術を取得することで、市場価値を高めることが可能です。
取得すると年収アップにつながる可能性が高い最新技術の例をいくつか挙げてみましょう。
- IoT×クラウド――機器をネットに繋ぎクラウドと連携させるスキル
- エッジAI――組み込み機器側で画像認識などのAI処理を行う技術
- セキュリティ――車載システムや医療機器で必須となる、サイバー攻撃を防ぐファームウェア設計
好条件の企業へ転職して年収を最大化する
組み込みエンジニアの年収アップの機会になるのが「転職」です。
各企業の年収テーブルは、会社の規定で決まっています。社内で高い成果を出しても、その会社の評価基準を超えて昇給することは困難です。しかし、評価基準が高く、エンジニアの待遇がいい企業へ転職すれば、年収テーブルの底上げによりさらなる年収アップが期待できます。
実務経験や専門性という組み込みエンジニアとしての強みが活かせる企業に転職できた結果、年収が大幅にアップした事例は数多く存在します。

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組み込み開発の基本スキル(C/C++での開発経験やマイコンの知識)があれば、業界をまたいだ転職は十分に可能です。同じスキルセットであっても、業界や企業が変わるだけで年収が100万〜200万円ほどアップすることも珍しくありません。
転職を成功させるための3ステップ
- キャリアの棚卸しをする――これまで扱ってきたマイコン、OS、言語、製品分野のキャリアを整理する
- 自分の正しい市場価値を知る――自分の経験やスキルが、どの業界で高く評価されるかを確かめる
- 専門領域に強い転職エージェントの活用――一般には公開されていない「高年収な非公開求人」を紹介してもらい、面接対策(経験値のアピール方法など)のサポートを受ける
まとめ
自動車や家電、半導体製造装置、航空宇宙・防衛といった各分野では、今後も先進の組み込みシステムを搭載した機器が発展していくため、組み込みエンジニアの需要は高まっていきます。
現在より上流の工程を目指したり、成長産業や高年収分野へ転職することで年収1,000万円を狙うチャンスが待っています。
アンドプロは、組み込みエンジニアの専門領域に強いコンサルタントがいる人材紹介サービスです。年収アップを狙う方は、まずはどのような高年収求人があるのかについて、コンサルタントに相談してみませんか?

メーカー(機械・電気)専門のコンサルタント。組み込みエンジニアや機械系、電気系エンジニアをはじめ、営業職や物流・購買部門まで幅広い職種で転職支援を手掛けており、これまでのご支援人数は300名以上。2023年度、社内準MVP受賞。




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