
「論理」だけでは人は動かない。ノースサンドが選ばれ続ける理由と、「人間力」を重んじるカルチャーの全貌
企業のIT戦略立案から実行支援まで、幅広いコンサルティングサービスを提供する株式会社ノースサンド。同社は「人」にフォーカスした独自のスタイルで増収増益を続け、25年に上場を果たしました。
同社の中途採用を牽引する新山氏に、クライアントから選ばれ続ける理由、根底に流れるカルチャーやオンボーディングの裏側に迫ります。圧倒的に成長できる環境を求める転職希望者は必見のインタビューです。
新山 純(にいやま・じゅん)さん
専務執行役員 人事部
国内大手SIerを経験後、2016年にノースサンドへコンサルタントとして参画。現場の最前線でディレクターとして活躍した後、採用部門へ異動。現在は専務執行役員として、同社の要である「カルチャーマッチ」を最重視した採用戦略と強固な組織づくりを牽引している。
選ばれる理由は、圧倒的な「当事者意識」と「ホスピタリティ」
――事業拡大を続けられていますが、数あるコンサルティングファームのなかで、貴社がクライアントから選ばれ続ける最大の理由はどこにあると分析されていますか?
もちろん、実績が積み上がってきたことによるブランド力の向上という土台はあると思います。しかし、実力が拮抗しているコンペで他社との決定的な違いを問われた際には、『「人」にフォーカスしている点』と自信を持ってお答えをしています。
プロのコンサルタントとして、論理的思考力といった「ハードスキル」は持っていて当然のものです。そのうえで仮説ベースで課題解決のアプローチを考えると、実はどのファームも似たような結論に行き着きます。つまり提案の「ロジック」自体で劇的な差別化を図るのは難しい。
では何が最後の決め手になるかというと、我々の行動指針である「8RULES」に基づいた「ホスピタリティ」や「相手目線」に立つ姿勢です。

我々はお客様とコミュニケーションをとる際、期限の確認やレビューの依頼一つとっても、「どうすれば相手が仕事を進めやすいか」「どうすれば喜んでいただけるか」という視点を持つことを徹底しています。
実際にお客様からリピートでご依頼をいただく際、「まるで自社の社員のような当事者意識を持ってくれる」というお言葉をよくいただきます。お客様以上にお客様の会社を愛する。このスタンスこそが、最大の武器になっています。
――貴社の行動指針である「8RULES」が現場レベルで体現されているのですね。具体的なエピソードはありますか?
以前私が、あるプロジェクトで経験した話です。お客様の役員クラスが集まる重要な打ち合わせが終わり、わずか数分の間に、メンバーが議事録と次のアクションプランをすべてまとめ上げていました。

そして、お客様が会議室から帰って自席に着いた直後のタイミングで「この件、この方針でいかがでしょう?」と即座に提案したところ、良い意味の驚きで「ちょっと怖いぐらい速いね」と(笑)。
これは単に即レスポンスするということではありません。想像力を働かせて相手の期待を先回りして超えていく行動をとる。そうした日々の積み重ねがあってこそ出せるアウトプットなのです。こうした「相手目線」の繰り返しが「ノースサンドに任せれば安心だ」という揺るぎない信頼に繋がっているのだと改めて感じた出来事でした。
スキルよりも「カルチャーマッチ」。求めるのは利他的なマインド
――コンサルティング業界は「論理」や「スキル」が重要視されるイメージのなか、貴社の採用ではそれ以上に「人間力」を重視されています。その理由を教えてください。
コンサルタントの仕事は結局のところ「人を動かすこと」に尽きます。どんなに精緻なデータで正しい戦略を提示しても、相手の意思決定を促せなければプロジェクトは進みません。正論だけでなく、人間的な魅力や情熱が不可欠なのです。
当社は創業時から「人」を大切にしたカルチャーを標榜していたとはいえ、当初はスキルや実績を重視した採用を行っていました。しかし、どんなに優秀でも他者を見下したり、人に優しくなれない人がいたりすると、メンバーの心はすり減ってしまうものです。
だからこそ我々は、「人間力」と「カルチャーへの共感」に本気で振り切る決断をして「8RULES」を制定し、2019年2月に、明確に打ち出しました。これを行動指針として社内に浸透させていく過程で「合わない」と感じた社員が退社して離職率が約20%に跳ね上がってしまったこともあります。

――カルチャーがそこで初めて徹底されたのですね。
そうです。実際にはなかなかできない「振り切り」ができた時、私自身も「この会社で勝負したい」という思いが一層強くなりました。一般的に従業員の人数に対して業績は比例するものですが、2019年度の決算では人が減ったにもかかわらず業績が昨年対比157%(※)と大きく伸び、組織への信頼感とカルチャーマッチの重要性が数字としても表れました。
そこから採用も「愛嬌・素直さ・しつこさ」という「人間力」を持ち合わせているか、利他的なマインドを持っているかを見極める内容へと舵を切ったのです。
――そうしたマインドを持つ方を、選考の短い時間でどう見極めているのでしょうか?
当社では採用プロセスの段階から現場の社員が積極的に面接に関わり、積極的に自己開示をしてもらっています。候補者の方からはよく、「面接でどの社員と話しても、みんな『8RULES』を体現していますね」と声をいただきます。社員自身が会社のカルチャーを体現する「鏡」となり、そこでお話するなかでお互いに「一緒に働きたいと思える」“両思い”の採用を目指しています。
評価が面接官の主観だけに偏らないよう、面接の情報はリクルーター間で共有し、複数の目ですり合わせをしていますし、まだまだ試行錯誤の段階ではありますが、「NQ(ノースサンド指数)」といった独自の診断ツールも導入し、一方向のみの判断にならない仕組みづくりを進めています。面接では候補者の方ご自身もジャッジするようなお気持ちで臨んでいただきたいと思います。

東京都中央区にある現在の本社オフィス。29年には八重洲に拡大移転が発表されている。
「カルチャー」はいかにして多様な中途社員に浸透するのか
――未経験者も含めた多様な中途入社の方々に、どのようにして「8RULES」を体現できるレベルまで引き上げているのでしょうか?
お話してきたように8RULESは「壁に貼って終わり」の標語ではなく、息をするように実践し続ける必要があります。そこで一番大きいのは、社員ひとりひとりが日常的に体現し、中途社員も含め、メンバーへ伝えていることです。例えば、「8RULES」から生まれた「即レス」文化というものがあります。質問すれば、多くの方が自分の仕事を止めてとことん答えてくれますし、先日、社内に新設した会議室の名称案をチャットで募集したところ、15分で100件近く集まるということもありました。これだけでなくキャリア入社の社員に、「カルチャーを大切にしているとは聞いていたが、ここまでとは」と驚かれるほど、行動レベルで深く浸透しています。「ルールを体現した方が圧倒的に仕事がしやすく、楽しい」という体験を繰り返すことで、自然と馴染んでいくのです。
――とはいえ、日々の忙しさやプレッシャーのなかで、その熱量を全員が維持し続けるのは大変ではないですか?
そうですね。タフな毎日を送れば維持できなくても仕方のない部分もあります。そこで当社では、月に1度の全社員集会での月間MVP表彰や多彩な社内イベントを通じ、みんなでカルチャーを「育む」取り組みを行っています。特に社長の前田は、大切な価値観の発信をチャット上で6年以上、毎営業日続けています。
トップが手を抜かずに熱意を持ち続け、社員が自分の居場所を感じながらカルチャーを見つめ直す。これを地道にやり続けることで全体の熱量は維持されています。さらにカルチャー面だけでなく、社員の要望が発端となったコンサルタントの基礎教育プログラム「スグトレ」や、社員ひとりひとりにつくキャリア形成の相談相手「キャリアパートナー」制度などスムーズにオンボーディングできるように仕組みも進化し続けています。
しかし、イベントや制度はあくまできっかけ作りです。「決まりだから」と強制されるのではなく、社員ひとりひとりが自然に生き生きと働き、お互いを助け合える、8RULESを体現した状態を理想だと考えています。

「ベストモチベーションカンパニー(中堅企業部門)」では6年連続入賞しており、直近2年連続1位を獲得している
――カルチャーの体現度は、入社後の「評価」や「昇進」においても影響するのでしょうか?
カルチャーの体現が直接的に評価に繋がるわけではありません。ただ、結果的に社内で高く評価され、昇格していく人ほど、8RULESや「愛嬌・素直さ・しつこさ」の「人間力」を本気で体現している方が多いですね。
8RULESは一見すると「青臭い」ところもあります(笑)。ですが、それを行動に移し、愛嬌や素直さを「ビジネスの武器」として、周囲を巻き込みしつこくやり遂げることで、結果的に成果が出てくるのです。だからこそ、社員はカルチャーを信じ、迷うことなく全力で体現してほしいですね。
上場は通過点。どこでも通用する「人間力」というキャリア資産
――昨年、グロース市場への上場を果たされました。今後の事業展開や、組織としての目標についてどのようにお考えですか?
上場はあくまで、通過点に過ぎません。私たちは「世界をデザインしてカッコいい会社を増やす」というビジョンを変えることはなく、これまで通り「目の前のお客様のため」コツコツとやり続けるだけです。

――最後に候補者の背中を押すメッセージをお願いします。
コンサルティング会社は世の中にたくさんあります。コンサルタントという職業を選び、仕事に向き合えば論理的思考やITスキルなど「ハードスキル」は身につくでしょう。そのうえで弊社を選んでいただいた方は、最大の資産として「ビジネスパーソンとして必要な人間力」を培うことができます。我々は「人間力」に徹底的にこだわり抜いたコンサルティング会社です。相手の懐に入り、周囲を巻き込んで信頼関係を築きながら物事を前に進める力は、業界や職種、時代を問わず求められます。当社の業務環境で、将来どこに行っても通用する、どんなビジネスにも挑戦できる普遍的な実力が身につくはずです。
また、「未経験だから」と尻込みする必要はありません。これまでの人生や経験のなかで、「誰かに『ありがとう』と言われることをやりがいに感じた」経験をお持ちの方であれば、必ず成長できます。人を応援する風土やメンバー、引き上げる制度は揃っています。
とはいえ、私たちはこれから大きく羽ばたいていく段階で「素敵な仲間を探している」という立場です。少しでも興味を持っていただけたなら、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう。こんなに熱くて面白い会社はほかにないと自負しています。「良い人と良い環境で成長したい」あなたからの挑戦を、心よりお待ちしています。

エントランスにて、笑顔で撮影に応じてくださった新山さん(左)、キャリア採用担当藤田さん(右)。アンドプロコンサルタント(中央)も笑顔を見せる
文・撮影:酒井 悠一(アンドプロ編集部)
株式会社ノースサンド 関連情報
圧倒的な成長と「カルチャーマッチ」を両立
- 従業員数と平均年齢:従業員数 1,762名(2026年1月末時点)/平均年齢 32.1歳
- コンサルタント稼働率:90%以上を維持(採用を急拡大するなかでも高稼働・高単価をキープ)
- カルチャー共感型採用:独自の人間力診断「NQ(ノースサンド指数)」を導入し、活躍社員の行動特性1,000件以上をベースに客観的なカルチャーマッチを測定。
人を大切にする文化が数字に表れる「働きがい」と「定着率」
- 離職率:7.6%(2026年1月期実績)。人材の流動性が高いコンサル業界において、6年連続で10%以下の低水準を維持。
- エンゲージメント:「ベストモチベーションカンパニーアワード2026」中堅企業部門(1,000名以上)においてBest motivation Companyを獲得。
- オンボーディング:社員の声から生まれた教育プログラム「スグトレ」や専任の「キャリアパートナー」配置など、未経験からでも早期活躍できるフォロー体制を完備。
受賞歴

アンドプロの 3つ の強み

業界/職種専任のプロによる納得の支援
企業の"本音"をもとにあなたの強みを見出す
未来を見据えた本質的なキャリアサポート



