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【製造業】過去に転職を意識した人の約7割が夏季休暇中に「転職・退職」熱を再燃
2026/7/30

【製造業】過去に転職を意識した人の約7割が夏季休暇中に「転職・退職」熱を再燃

目次

夏季休暇のような長期休暇明けは、転職に踏み切る人が増えるといわれています。特に製造業は、お盆の時期に一斉休業する会社が多く、長期の休みが働く人のキャリア観にどのような影響を与えるか気になるところです。

そこで、転職サービスに登録したことのある全国の製造業従事者437名を対象に、夏季休暇と転職についてアンケートを実施しました。

本調査では、日常の忙しさから離れる夏季休暇の間に、多くの人がキャリアや働き方を見つめ直す時間を持っていることが明らかになりました。

【TOPICS】

  • 製造業で働く人の68.2%が夏季休暇中に転職・退職を意識。5割以上が実際に「転職したい」と回答【図3、4、5】
  • 単身者の7割超、既婚・子持ち層の3人に2人が夏季休暇中に転職・退職を考えたことがある【図6、7】
  • 夏季休暇中、転職・退職を考えた人の4割が「誰とも相談していない」という実態が明らかに。既婚・子持ち層でも40.0%が「サイレント内省」の状態【図10、11】。
  • 転職の際に重視するのは「給与・収入アップ」がトップ(40.7%)。特に単身者でその傾向が顕著【図12、13】

【夏季休暇】約8割が「お盆の時期」に取得。日数は「5日以上」が最多

まず、夏季休暇の取得時期について聞いたところ、「お盆の時期に取る」という回答が77.8%と8割近くを占めました。2番目に多かったのは「一定期間内の好きなタイミングで取る」(15.7%)【図1】。また、夏季休暇の日数については「5日以上」が77.1%と最も多くなりました【図2】。

【図1】夏季休暇の取得時期(回答:製造業で働く437人)

夏季休暇の取得時期。お盆の時期に取る(77.8%)、一定期間の好きなタイミングで撮る(15.7%)、なし(2.0%)、その他(4.5%)

【図2】夏季休暇の日数(回答:製造業で働く437人)

夏季休暇の日数。5日以上が77.8%、4日間が7.1%、3日間が6.6%、2日間が1.6%

夏季休暇中に転職を考えた人は約7割。「転職したい」と回答した人も5割超

「夏季休暇中に転職や退職を考えたことはありますか」という質問に対して、「ある」と回答したのは68.2%(「何度かはある」42.8%、「ある」21.7%、「毎年考える」3.7%)でした【図3】。約7割の人が夏季休暇中に転職や退職を考えたことがあるとわかりました。

【図3】夏季休暇中に転職・退職を考えたか(回答:製造業で働く437人)

夏季休暇中に転職・退職を考えたことがある人は約7割。「ある」21.7%、「何度かはある」42.8%、「毎年考える」(3.7%)、「考えたことはない」(31.8%)

【転職への温度感】「すぐにしたい」「今年中にしたい」も2割を超える

転職意向の有無については、「すぐにしたい(11.2%)」「今年中にしたい(9.8%)」と回答したアクティブ層が21.0%にのぼり、「よい転職先があればしたい」の30.4%を合わせると、51.4%が具体的な転職の意向を持っていることがわかりました【図4】。

【図4】転職への温度感(回答:製造業で働く437人)

「すぐにしたい」(11.2%)と「今年中にしたい」(9.8%)を合わせて21.0%が転職アクティブ層という結果に。

【転職・退職を考えた理由】トップは「働き方やキャリアを考え直したから」

夏季休暇中に転職・退職を考えた理由としては、「働き方やキャリアについて考え直したから」(47.4%)が最も多く、次いで「もともと転職・退職を考えていた」(20.5%)「会社や仕事に対する不満を再認識したから」(17.2%)となりました【図5】。

夏季休暇の間に、自身の働き方やキャリアを見つめ直したことをきっかけに、転職・退職を考える人が多いことがわかりました。

【図5】転職・退職を考えた理由(回答:夏季休暇中に転職を考えた298人)

転職・退職を考えた理由。「働き方やキャリアについて考え直したから」(47.4%)、「もともと転職・退職を考えていた」(20.5%)、「会社や仕事に対する不満を再認識したから」(17.2%)、「休み明けの業務再開にストレスや不安を感じたから」(5.3%)、「地元に帰りたいと考えたから」(4.6%)、「ボーナスが支給された後だから」(2.3%)、「その他」2.7%

【家族構成別】単身者の7割超、既婚・子持ち層の3人に2人が夏季休暇中に転職を考えた

家族構成別に見ると、単身者の72.5%(「ある」19.8%、「何度かはある」48.9%、「毎年考える」3.8%)が転職を考えた経験があることがわかりました【図6】。

単身者は身軽である分、給与や職場に対する不満がダイレクトに「転職しようかな」という思考につながりやすいことが考えられます。

一方、家族がいると転職に慎重になるというイメージがありますが、子育て世帯である「配偶者あり・子供あり」の層でも67.0%(およそ3人に2人)が休暇中に転職を意識している結果となりました。

【図6】家族構成別に見た転職・退職を考えた経験の有無(製造業で働く431人)

単身者の72.5%が夏季休暇中に転職を考えた経験あり。配偶者あり・子供ありの層は67.0%が転職を考えた経験あり

【転職への温度感】既婚・子持ち層の54.0%が「転職したい」と回答。単身者を超える結果に

既婚・子持ち層(「配偶者あり・子供あり」)の54.0%が具体的な転職の意向を持っている(「すぐにしたい」11.2%、「今年中にしたい」9.8%、「よい転職先があれば」33.0%)ことが明らかになりました【図7】。

これは単身者の50.4%(「すぐにしたい」13.7%、「今年中にしたい」11.5%、「よい転職先があれば」25.2%)を超える結果です。

この結果から、近年の物価高や将来の教育費負担を踏まえ、夏季休暇というまとまった時間を使って、より待遇の良い企業へ移るべきかタイミングを測っていることがうかがわれます。

一方で、「配偶者あり・子供なし」層においては、「転職するつもりはない」という回答が42.1%と最も高くなりました。子供の教育費のようなプレッシャーがなく、収入的なゆとりが大きいため、待遇面やワークライフバランスに大きな不満を抱きにくいことが考えられます。

【図7】家族構成別に見た転職への温度感(回答:製造業で働く431人)

【職種別】最も転職にアクティブなのは「生産技術・プロセス開発」、76.5%が転職を考えている

職種別に見ると、夏季休暇中に転職・退職を考えたことがある職種のトップは「生産技術・プロセス開発」で、76.5%が「ある(27.5%)」「何度かはある(41.2%)」「毎年考える(7.8%)」と回答しています。次いで「研究・開発」の74.6%(「ある」19.4%、「何度かはある」50.7%、「毎年考える」4.5%)となりました【図8】。

生産技術は「工場のライン稼働」「トラブル対応」などで、日頃から時間的・物理的に現場に縛られる職種です。そのため、夏季休暇などまとまった時間が取れるタイミングで、自身のキャリアや働き方を見直す傾向が強いと考えられます。

【図8】職種別に見た転職・退職を考えた経験の有無(回答:製造業で働く437人)

夏季休暇中に転職・退職を考えたことがある職種のトップは「生産技術・プロセス開発」(76.5%)、次いで「研究・開発」(74.6%)

【転職への温度感】「生産技術・プロセス開発」の4割超が「すぐにしたい」「1年以内にしたい」と回答

生産技術・プロセス開発の41.2%が「すぐにしたい(23.5%)」、「今年中に転職したい(17.7%)」と回答しており、全職種中で最も転職アクティブ層が多い結果となりました【図9】。

一方、74.6%が「転職・退職を考えたことがある」と回答した研究・開発では、転職アクティブ層は14.9%(「すぐにしたい」1.5%、「今年中にしたい」13.4%)にとどまり、職種による差が表れる結果となりました。

研究・開発は、その職種特性として、長期スパンで研究に取り組んでいることや極めてピンポイントな専門性のマッチングが求められることから、転職についても長期的な視点で検討していることがうかがわれます。

【図9】職種別に見た転職への温度感(回答:製造業で働く437人)

生産技術・プロセス開発の41.2%が「すぐにしたい(23.5%)」、「今年中に転職したい(17.7%)」と回答しており、全職種中で最も転職アクティブ層が多い

【キャリア相談】転職・退職を考えた人の約4割が「誰とも相談していない」ことが明らかに

夏季休暇中に転職・退職について考えたことがあると回答した人に、転職・退職について誰かに相談したか質問したところ、「誰とも相談していない」が40.3%と、約4割がキャリアについて悩みを抱えながらも誰にも相談していない「サイレント内省」の状態であることが明らかになりました【図10】。

【図10】転職・退職について誰かに相談したか(回答:夏季休暇中に転職・退職を考えた298人)

夏季休暇中に転職・退職について考えたことがある人の約4割が「誰とも相談していない」と回答。

【家族構成別】既婚・子持ち層でも「誰とも相談していない」人が4割

夏季休暇中に家族との団らんや実家への帰省などがあると想定される「配偶者あり・子供あり」の層に絞っても、40.0%が「誰とも相談していない」と回答しています。また、「配偶者あり・子供なし」の層では、31.9%が「誰とも相談していない」と回答しました【図11】。

家族がいても、キャリアの悩みを誰にも相談しない人が一定数いる結果となっています。

【図11】家族構成別に見る相談の状況(回答:夏季休暇中に転職・退職を考えた298人)

配偶者あり・子供あり」の層に絞っても、40.0%が「誰とも相談していない」と回答

【転職活動で重視すること】「給与・収入アップ」が40.7%でトップ

転職活動をする際に最も重視することを聞いたところ、「給与・収入アップ」が40.7%でトップ、次いで「仕事のやりがい」が25.9%、「経験・スキルを活かせるか」が13.0%と続く結果となりました【図12】。

【図12】転職活動をする際に最も重視すること(回答:製造業で働く437人)

転職で求めるもののトップは「給与・収入アップ」で40.7%。次いで「仕事のやりがい」(25.9%)、「経験・スキルを活かせるか」(13.0%)

【家族構成別】「給与・収入アップ」を最もシビアに求めるのは単身者

転職活動をする際に最も重視したいことを家族構成別に見ると、「給与・収入アップ」を重視する割合が最も高いのは単身者(47.3%)という結果になりました【図13】。

一方、「配偶者あり・子供あり」の層は、「給与・収入アップ」が38.8%と単身者に次いで高い結果になったことに加えて、「勤務時間・休日数」が5.0%と他よりも高い結果となりました。

子育て世帯である「配偶者あり・子供あり」の層は、子供の教育費などの負担から給与を重視すると同時に、子供の学校行事や家族サービスのための時間を確保するために「勤務時間・休日数」も重視していることが考えられます。

【図13】家族構成別に見た転職活動で重視すること(回答:製造業で働く431人)

「給与・収入アップ」を重視する割合が最も高いのは単身者(47.3%)。「配偶者あり・子供あり」の層は、「給与・収入アップ」が38.8%。

調査概要

内容

製造業の夏季休暇と転職の実態調査

調査期間

2026年6月15日(月)〜24日(水)

調査対象

自社サービスに登録した全国の製造業従事者

調査方法

インターネット調査

有効回答数

437件

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