
株式会社SUBARUに転職するには?難易度・中途採用情報と対策
自動車メーカーとして確かな地位を築いてきた株式会社SUBARU(スバル)は、「安心と愉しさ」という独自の価値を追求し続けています。自動車業界の大きな転換期を見据え、未来のクルマづくりを担う人材の採用に力を入れています。
本記事では、SUBARUへの転職を目指す方に向けて、同社の中途採用の方針や求める人物像、入社後のキャリアパスまで解説します。
SUBARUはどんな会社?
SUBARUの前身は、1917年に創設された「飛行機研究所」をルーツとする「中島飛行機」です。その後、1953年に「富士重工業株式会社」として設立されました。
社名の「SUBARU」は、おうし座のなかにあるプレアデス星団(六連星)の純粋な日本語名です。中島飛行機の流れをくむ5社の資本出資によって設立された富士重工業が、その2年後に同5社を吸収合併した歴史に由来し、6社の合併を象徴しています。
「安心と愉しさ」を追求する独自の企業哲学
SUBARUが提供する価値は「安心と愉しさ」です。
そのなかで「2030年死亡交通事故ゼロ」を目指すという技術的ミッションを掲げ、「人の命を守る技術」を確実に形にすることに尽力しています。
同社は自動車メーカーとしては規模が大きくないからこそ、提供価値に経営資源を集中させる「集中戦略」をとっています。
独創的な技術と思想
SUBARUのクルマづくりの根底には、「人」を中心に考える思想があります。
同社の優れた技術力について以下にまとめました。
アイサイト技術の進化と内製へのこだわり
ステレオカメラを活用した衝突回避技術として知られている「アイサイト」。
開発チームは「誰もが買える自動運転」への道を切り拓くため、ステレオカメラと衝突回避に特化した物体認識という固有技術に、最先端のAIを掛け合わせるアプローチをとっています。
航空宇宙分野の貢献
SUBARUの前身は、「飛行機研究所」をルーツとする中島飛行機です。
現在の「航空宇宙カンパニー」は、そのモノづくり精神を受け継ぎ、民間・防衛・ヘリコプターの3分野で多様な航空機を開発・生産し、国内航空宇宙産業を牽引しています。
民間ではボーイング787などの中央翼の開発・製造、防衛では自衛隊向け練習機や航空機システムの開発生産、ヘリコプター分野では陸上自衛隊多用途ヘリコプター「UH-2」および民間向けバージョンの「SUBARU BELL 412EPX」の生産を手がけています。
SUBARUの中途採用方針・求める人物像
SUBARUでは、世界最先端の「モノづくり」「価値づくり」を成し遂げることができる人と組織の実現を目指して、自ら考え行動できる人財を育てる「個の成長」、多様な個の活躍を促す「組織の成長」に注力し、取り組みを進めています。
自動車業界の大きな変革期に対応するため、特にコネクテッド、自動運転、ソフトウェアといったCASE領域での採用を拡大しています。
その中核を担うのが、2020年に渋谷に設立されたソフトウェア開発拠点「SUBARU Lab」です。
SUBARU Labは、2030年までに死亡交通事故ゼロを目指す技術ミッションのもと、次世代アイサイト向けAIアルゴリズムの内製開発を進め、2025年からはCASE領域全般のソフトウェアへと開発対象を拡大。
実際、SUBARUでの中途採用人数は年々増加しており、2022年度は104人、2023年度は134人、2024年度には190人に達しています。
出典:SUBARU「人財:従業員データ」
SUBARUの平均年収・年収モデル
SUBARUの平均年収は着実に伸びており、安定した水準を保っています。
年度 | 平均年間給与 |
|---|---|
2024年度 | 731万円 |
2023年度 | 691万円 |
2022年度 | 659万円 |
2021年度 | 645万円 |
2020年度 | 651万円 |
出典:SUBARU「有価証券報告書」
※平均年収は出典情報をもとに千円台を四捨五入
SUBARUの会社概要と事業内容
SUBARUの会社概要と事業セグメント、そして現在注力している成長分野をまとめます。
会社概要
項目 | 内容 |
|---|---|
会社名 | 株式会社SUBARU(SUBARU CORPORATION) |
創立 | 1953年7月15日(創業:1917年5月) |
本社所在地 | 東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル |
資本金 | 153,795百万円(2024年3月31日現在) |
従業員数(単独) | 17,885人(2025年3月31日現在) |
従業員数(連結) | 37,866人(2025年3月31日現在) |
事業セグメント | 自動車(自動車ならびにその部品の製造、販売、修理) |
成長中の注力分野と関連拠点
SUBARUは、次世代車の開発や電動化に注力しています。
注力分野 | 概要と主な活動拠点 |
|---|---|
| 「一旦、バッテリーEVに舵を切る」と明言し、未知の領域への挑戦を通じてモノづくりの革新を推進。制御統合ECUや共通プラットフォームの活用により、開発効率を高めつつ商品力も強化する。 |
次世代ICE車・ハイブリッド車の開発 | EV一本化ではなく、多様なニーズに対応するため、次世代ICE(内燃機関)車やハイブリッド車の研究開発にも注力。電動化と並行して選択肢を拡充する。 |
コネクティッド技術とアフターサービス | E/Eアーキテクチャとコネクティッドプラットフォームを活用し、車両状態の可視化やOTAによるソフトウェア更新、販売店でのハードウェアのアップデートなど、購入後の体験価値を拡張する。 |
SUBARUの役職・キャリアパス
SUBARUは、社員ひとりひとりの成長を重視し、多様なキャリア形成を支援する仕組みを整えています。
昇給・昇格の仕組みやスピード感
昇給は年1回(4月)、賞与は年2回支給されます。
SUBARUでは、ひとりひとりの専門性・志向・成長ステージに応じて多様なキャリア形成を支援しています。
職種横断の異動や専門性の深化、マネジメント職への転向など、柔軟なキャリア設計が可能です。
キャリア開発
SUBARUでは人事制度を通じて、業務成果や能力の発揮状況を客観的に評価しています。
全従業員を対象にした目標管理制度に基づき、年4回(目標設定・中間確認・成果確認・評価共有)の面談を実施。
上司と部下が対話を重ねることで、成長に向けた課題や目標を明確にし、キャリア開発につなげています。
また、性別にかかわらず公平な処遇を行っており、基本給与に男女差はありません。
SUBARUの働き方・研修制度・福利厚生
SUBARUでは、社員が最大限に能力を発揮し、安心して長く働けるよう、多様な働き方と充実したサポート体制を提供しています。
柔軟な勤務制度と働く場所
本社や研究開発部門などでは、フレックスタイム制(コアタイムなし)が導入されています。
標準の労働時間は1日8時間で、勤務時間帯は本社が9:00~18:00、事業所・研究所は8:00~17:00と設定されています。
さらに全事業所で在宅勤務を導入。出社と在宅勤務を使い分ける「ハイブリッド勤務」によって、従業員ひとりひとりの効率的な業務遂行および柔軟な働き方を推進しています。
休暇制度
SUBARUでは、勤続年数に応じて年次有給休暇が付与されており、全従業員が計画的に休暇を取得できるよう、会社全体で積極的に取り組んでいます。
各事業所では労使が連携し、有給休暇の取得促進活動を実施。
たとえば、3日連続の有給取得を推奨する「ウルトラ連休」や、祝日の休暇取得奨励日推進、月に1回の休暇取得推進など、さまざまな工夫を通じて働きやすい環境づくりを進めています。
有給休暇の取得率も高く、2024年度の実績は93.4%となっています。
福利厚生
社員が安心して働けるよう、各種社会保険に加え、以下のような福利厚生制度が整っています。
- 住居関連
寮・社宅、住宅預金、カフェテリアプラン(住宅補助など選択可)。 - 育児支援
育児休暇(子が満2歳到達後の4月末まで)、育児支援手当。また、時短勤務(子が満18歳に達するまで)を活用しながら仕事と家庭を両立させている社員もいます。 - スキルアップ
公的資格取得・自己啓発(通信教育など)支援。 - その他
退職金、企業年金制度、持ち株会制度、財形貯蓄制度、社員食堂、SUBARU車の社員割引など。
SUBARUのキャリア支援・育成制度
SUBARUでは、新入社員から経営層までを対象とした幅広い研修プログラムが用意されており、社員の自律的なキャリア形成を強力に支援する文化があります。
キャリア育成と自己啓発の仕組み
社員ひとりひとりが自らのキャリアに向き合い、自律的にキャリアアップ・キャリア形成ができる人財への成長を促すためのプログラムを整備。
このプログラムを通じて、社員の成長をサポートする風土への変革が進められています。
階層別・テーマ別研修
SUBARUの研修プログラムは、以下のテーマに基づいて階層別に実施されます。
SBRビジョン理解プログラム
価値・ビジョンへの共感:「笑顔をつくる会社」について理解を深め、自身の仕事との繋がりを考えます。
ビジネススキル開発支援プログラム
オンデマンド学習サービスの無料利用、120以上のコースを選べる社外講座への派遣を通して、ビジネススキル習得を促します。
グローバル人財育成プログラム
語学力だけでなく、グローバルビジネスで必要なマインド、コミュニケーションスキル、英語での能力開発を体系的に育成します。
多様な人財の活躍を推進
SUBARUは、多様な人財(DE&I)の活躍を推進しています。
外国籍従業員の仕事への理解を促進するために、安全や品質方針、作業手順マニュアルなどを多言語化。特に外国籍従業員が多く在籍する群馬製作所では、各言語の通訳が常駐するなど、円滑なコミュニケーションを支援する体制が整備されています。
また、日本人従業員に対しても語学研修や海外派遣研修を実施し、異文化コミュニケーション力の向上を図っています。
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