
異業種人材、歓迎します。大林組が描く次の成長戦略
スーパーゼネコンの一角として社会基盤を支える大林組。同社は今、建設事業の中核を担う「施工管理」ほか、経験者採用を強化しています。変革期にある大林組が求める人材像について、人事部人事第一課長の植木努氏に伺いました。
植木 努(うえき・つとむ)さん
人事部人事第一課長
新卒入社、現場事務、不動産関連部門、営業企画部門、財務部門などを経て2023年より現職。全社における採用全般を担当。

同業種からの転職に加えて、異業種からの採用も活発化させる理由
Q:大林組の現在の事業環境をどのように捉えていますか
足元では、国内の建設投資は堅調に推移しており、当社グループの受注高も高い水準を維持する見込みです。
中長期的な視点で見ると、人口減少による国内建設市場の縮小や担い手不足といった構造的な課題が深刻化しています。一方で、AIをはじめとする技術革新が急速に進むなか、これを的確に取り組み、事業や業務の変革につなげることができれば、持続的成長に向けた大きな転換点になると考えています
こうした変化に対応すべく、人材マネジメント方針の一つに『魅力ある多様な人材が集まる』を定め、経験者採用に力を入れています。
従来以上に建設業のプロフェッショナル人材の採用も活発化させますが、建設業以外からの人材の採用も積極的に行っていきます。

Q:他業種からとは具体的にどのような領域の方々ですか?
会社が持続的に成長していくためには、建設事業の基盤を強化していくとともに、建設事業以外の領域にも事業を広げていく必要があると考えています。
建設事業の基盤の強化でいえば、例えば、これまで建設事業では使われていなかった技術を積極的に導入して、施工能力を高めていく動きが活発になっています。ロボット技術やドローン、自動操縦、遠隔操作といった技術は、もはや土木や建築だけの知識では対応できません。建設業に身を置いたことがないIT技術者でも、その能力を発揮してもらえれば、施工技術の進展に大きく寄与できますよね。
また、お客様へ付加価値の高い提案をする上で、環境負荷の低減やエネルギー効率の改善といった視点も不可欠になっています。たとえば、建物を30年という長いスパンで使用することを考えると、実は建設コストそのものよりも、エネルギーコストなどの維持費の方が大きくなるケースも少なくありません。
そのため、エネルギー効率を考慮した計画はお客様にとって大きなアドバンテージとなり、そのような提案ができるさまざまな分野の技術者が必要になってきています。
建設事業以外の領域という点では、当社では太陽光発電に続き、現在は水素発電といったグリーンエネルギー事業にも力を入れています。これらの新しい領域では、建設業を経験した方でなくとも、十分に活躍できる場が広がっているのです。

異業種からも大歓迎、そして、大切にしてほしい「大林らしさ」
Q:異業種からの転職者も含め、経験者採用で最も重視している評価ポイントは何ですか
常に「安全・品質」を判断軸とし、責任感をもって業務を遂行できることです。
当社では現場ごとに安全と品質の実現のために、日々アイデアを出して実践しています。そのアイデア出しと実践の両方ができる人を求めています。
Q:「対等な立場」を重視する社風は、どのように醸成されているのでしょうか。
当社グループの企業理念のひとつが「事業に関わるすべての人々を大切にします」です。
協力会社を含めた全ての方々と『対等な立場』で向き合い、リスペクトを持って接することが大切であると考えています。
当社が『人に優しい』と評価される理由としては、『優しくしなさい』という教育の結果ではなく、先ほどお話した企業理念が浸透した結果、自然と生まれたカルチャーなのだと思います。
実際に経験者採用で入社した社員からは、『上司や部下、新卒や経験者など、立場や経験にかかわらず意見が言い合える風土がある』という声が多いです。現場でも頻繁に検討会を開くなど、皆で『良いものをつくろう』とする意識が非常に高い。こうしたオープンな文化が、異業種から来た方でも溶け込みやすい理由だと思います。対等なコミュニケーションを促し、チームとしての一体感を生んでいます。それが「大林らしさ」だと思いますし、大切にしていきたいと考えています。

経験者採用者の方も「所長」になっています
Q:施工管理として入社した経験者採用社員は、その後どのようなキャリアを歩むのでしょうか
施工管理で経験を積んでいく方が多いですが、本人の希望や適性に応じて、生産技術、工事、見積、営業といった部署に進む道もあります。評価や昇進の機会は、新卒入社の社員とまったく同じです。ひとりひとりに合わせたキャリアを歩むことができます。
そして、施工管理としてのキャリアの先に待っているのが『所長』というポジションです。現場は竣工するまで一つの会社のようなものですから、所長はその現場の『社長』です。安全や品質、原価管理まで、全ての責任を負う大変な仕事ですが、『あの建物は私がつくったんだ』と胸を張って言える、何物にも代えがたいやりがいもひとしおかと思います。30代で入社した場合、10年後には工事係長や工事課長として現場をマネジメントし、20年後には所長として活躍していただきたいですね。
Q:大林組ならではの評価制度について教えてください
2026年4月から人事制度を改定し、評価軸がより明確になりました。具体的には、実績、コンプライアンス部下の育成や自身のスキルアップ、そしてリスク管理という配分です。これは、『仕事ができてもコンプライアンスを守れない人材は評価しない』という会社の強いメッセージの表れです。
上司にきちんとものが言えるか、といったリスク管理の視点も明確な評価項目になっており、挑戦する社員を公正に評価し、支えるための制度です。評価軸を明確にすることで安心して働いてもらうことが狙いです。

あなたの専門性、大林組で活かせます
Q:最後に、応募を考えている候補者の方へメッセージをお願いします
これまでのご自身の経験を活かして、さらに大きなプロジェクトや、難しいプロジェクトに挑戦したいという方、大歓迎です。
施工管理の他、IT、エネルギー、ロボティクスなど、あなたの専門性を活かせる場所が、今の大林組には数多くあります。
社会を支え、未来を創る仕事に魅力を感じる方は、ぜひ一度、当社の門を叩いてみてください。皆さんのチャレンジをお待ちしています。
文:伊藤 崇浩(アンドプロ編集部)/撮影:柳 敏彦
大林組 関連情報
数字で見る、大林組の『採用』と『働き方』
- 2024年度経験者採用者数:98名
- 経験者採用者のうち管理職の割合(2024年度時点):61.5%
- 2024年度従業員全体離職率:1.5%
- 2024年度建設現場の4週8閉所達成率:67.6%
- 2024年度男性の育児休職および育児目的休暇取得率:102.1%
※ESGデータブックより
アンドプロは厳しい現実も率直に伝えて、伴走してくれるパートナー
Q1:数ある支援会社の中で、なぜアンドプロをパートナーに選ばれているのでしょうか?
アンドプロさんには、当社の事業や組織の状況を深く理解したうえで、候補者様と企業双方にとって最適な提案をしていただいています。採用の背景や将来像まで踏まえて伴走していただける点を、信頼できるパートナーとして評価しています。
Q2:アンドプロの担当者とのやり取りの中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
担当者様とのやり取りの中で印象に残っているのは、耳障りのよい情報だけでなく、採用市場や候補者動向における厳しい現実についても、率直に共有していただいている点です。そのうえで、そうした現実を前提としながら、当社にとって取り得る最善の選択肢を常に一緒に考え、具体的な提案をしていただける姿勢に信頼を感じています。
Q3:今後、組織を成長させていく上で、アンドプロにどのような役割を期待していますか?
今後の組織成長に向けては、当社の事業や組織特性をより深く理解したうえで、ベストな候補者様を紹介いただける存在であってほしいと考えています。業界やバックグラウンドにとらわれず、当社事業の戦力となり得る人材を幅広い視点で見極め、マッチングしていただける「採用のプロフェッショナル」として、今後も伴走いただくことを期待しています。
Q4:アンドプロを介して入社した方には、どのような活躍を期待されていますか?
これまで培ってこられた専門性やご経験を、当社事業に存分に活かしていただきたいと考えています。既存のやり方に単に当てはめるのではなく、「より良くするにはどうすればいいか」「まだ広げられる可能性はないか」といった視点で、当社事業を一段深め、次の広がりにつなげていく存在として活躍していただけることを期待しています。
アンドプロの 3つ の強み

業界/職種専任のプロによる納得の支援
企業の"本音"をもとにあなたの強みを見出す
未来を見据えた本質的なキャリアサポート



