【2025年下期】研究・開発(化粧品)の転職市場トレンド | 年収やキャリアパスも徹底解説
- 安定需要で求人は「売り手市場」継続
- 販路拡大・商品多様化で重要性UP
化粧品業界 研究・開発の転職は「売り手市場」

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新しい商品を作れるのが「研究・開発」の魅力…でも転職は難しい印象です。

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難関なイメージもありますが、業界全体の最新トレンドは求職者が有利な「売り手市場」。研究職も同様の傾向です。
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化粧品業界 研究・開発職「基礎研究」「処方開発」の違いとは?

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まずは2つの職種に求められる業務の分類についておさらいです!

注:従業員1000人以上の規模を「大手企業」と仮定
成分や効能を探求する「基礎研究」は、主に大手企業に限られている一方、成分を組み合わせて形を作る「処方開発」は多くの企業に求人があり、採用意欲も高い状況です。
なぜ企業の採用意欲が高い?化粧品業界の最新動向解説

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なぜ化粧品業界の転職は売り手市場なのでしょうか?

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背景を知るために業界の現状を見ていきましょう!
コロナ禍の外出制限がとけた2022年以降、化粧品業界の市場規模は回復基調にあります。各企業は安定した需要を背景に今後の業績を支える人材を求めています。
化粧品業界が「売り手市場」である理由
コロナ禍から回復し、化粧品の根強い需要が再確認されました。参入のしやすさから事業者も増加傾向。それゆえ、業界単位の求人は求職者有利の「売り手市場」となっています。
※1、2 出典:経済産業省「生産動態統計 調査」(2024年)
※3 出典:厚生労働省「令和5年度衛生行政報告例」
注※2:表内では、同統計の「頭髪用化粧品」を「ヘアケア」、「皮膚用化粧品」を「スキンケア」、「仕上用化粧品」を「メイクアップ」、「特殊用途化粧品」を「その他」、「香水・オーデコロン」を「フレグランス」に読み替える
化粧品業界の将来性は?懸念要素も解説

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次に業界の将来性を占う3つの要素を見ていきましょう!

※1 出典:経済産業省 商務・サービスグループ『化粧品産業の持続的な発展における今後の方向性に関する調査』(2024年)
※2、3 出典:経済産業省「生産動態統計 調査」(2024年)
国内事業規模は、2026年には過去最高だった2019年水準に回復すると予想され、その後も長期的に事業拡大が見込まれます。メイク需要の回復や、メンズメイクの急伸もそれを支えます。

※1 出典:経済産業省「令和5年度電子商取引に関する市場調査 報告書」(化粧品・医薬品のEC市場規模)
※2 出典:財務省「貿易統計」
実店舗の売上比率が高い化粧品市場ですが、コロナ禍を経てEC販売も徐々に定着化。SNSを通したインフルエンサーブランドが注目されています。また、「韓国コスメ」の流行などでアジア圏の輸入額も増加。国内市場の競争は激しさを増しています。

※ 出典:日本政府観光局「訪日外客統計」
一方、中国の景気減速や関税による貿易摩擦リスクにより、海外の売上は先行き不透明です。東南アジア諸国などへの輸出先分散やリスクヘッジが今後のカギとなります。
化粧品業界 研究・開発職の将来性は??

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次に、研究・開発職における将来性や中途採用の傾向について解説していきます。

SNS発信のトレンドやD2C(直接販売)モデルの台頭で開発サイクルが短くなっています。
加えて、メンズコスメ定着化による男性肌の研究や、消費者ごとにカスタマイズされた「パーソナライズサービス」の処方開発など、新製品開発における研究職への期待は高まっています。
さらに、シェアが一部の企業に集中していないことも、研究系職種に期待が集まる理由の一つです。

注:2019年時点での割合
出典:経済産業省「化粧品産業ビジョンの策定について」(令和3年4月)
化粧品の国内シェアはトップクラスの資生堂・花王ともに1割ほど。製品開発によってどのメーカーもチャンスがあるため、研究・開発の重要性は引き続き変わらないでしょう。
化粧品業界 研究・開発職の中途採用傾向は?

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中途採用の傾向は企業群ごと3つに分けられます。
大手企業でニーズのある人材

求人枠が少なく競争率は高め。即戦力 + 英語や論文実績など“プラスα”を持つ人が選ばれやすい。
中堅企業などでニーズのある人材

経験者を中心に幅広く採用。「多品種・短納期」に対応できる能力が評価されやすい。
スタートアップ企業でニーズのある人材

理系の学歴・職歴であれば経験が浅くても挑戦OKのケースが多い。
注:従業員1000人以上の規模を「大手企業」と仮定
新卒から人材を育てられる大手企業や有力な中小企業では「欠員募集」が多く、時期によって求人内容は大きく変わります。最新トレンド詳細は専門のコンサルタントへ相談するのがおすすめです!
化粧品業界研究・開発職の年収は?キャリアパスは?

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やはり年収は気になります。研究職でキャリアを積んでいくと、どんな未来が待っているのかな…?
化粧品業界 研究・開発職の年収目安は?

化粧品業界は100年以上の歴史がある企業も多く、年齢に応じて給料が上がりやすい安定的な待遇が特徴です。
2024年に当社のサービスを通して転職を希望した方のデータを見ても、同様の傾向が読み取れます。

※1 アンドプロ調べ
※2出典:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」正社員(正職員)の平均給与
化粧品業界 研究・開発職 年代別平均年収

アンドプロ調べ
化粧品業界研究職の方の平均収入は、基礎研究職が約658万円、処方開発職が約529万円と平均~やや高く、年齢に応じて上昇していることがわかります。
企業数が多く、年収や待遇にも幅があるため、能力が高い人材は転職によって待遇改善がかないやすい業界であるといえます。
化粧品業界「基礎研究職」のキャリアパス
基礎研究職は、学生時代から学んだ知識や技術を活かし、皮膚や化学成分を研究。よりよい商品づくりの基礎を担います。
論文作成、学会発表などアカデミックな要素が強く、研究者として研究機関に招へいされる可能性もあります。

化粧品業界「処方開発職」のキャリアパス
処方開発職は、商品企画部署からの要望を「化粧品」の形に作り上げます。知識はもちろん、要望を実現するための連携能力も重要となります。
連携能力を評価され、企画系の管理職に進む可能性もあります。

化粧品業界 研究・開発職の転職で求められるスキルと実績とは?
企業側は、転職者に募集ポジションに応じた経験と実績を求めるとともに、「チームプレーを重視する業界文化」に適応できる人材を望んでいます。

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よし!転職にチャレンジしてみよう。私の経歴や能力で採用されるかな?

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採用担当者が求めている人物像を、評価ポイントから見ていきましょう!
特に書類選考で重視されること
書類選考では 「年代に応じた実績」 と 「応募先企業のスキル期待値」 のバランスで通過の可否が検討されます。
✓20代 自立して業務可能か
✓30代 上記+リーダーとして業務主導
✓40代~上記+マネジメント
注:基礎研究職は年齢幅+10歳も検討可

研究・開発の経験値を示す具体的成果(新技術の導入や処方改良による削減コストなど)を盛り込んだ書類に仕上げることがポイントです。
特に面接選考で重視されること

面接選考では
- 自社の業務進行に馴染めるか
- 論理的に要点を整理し、一貫性ある回答ができるか
- 職務経歴書の内容を根拠やエピソードを踏まえて具体的に語れるか
3点がひと続きで確認されます。
基礎研究職では研究プロセスでの仮説構築や、最新研究のキャッチアップも重視。
処方開発職では企画系部署との連携があるため、コミュニケーション能力も重視されます。
その他重視されること

特に大手企業では欠員募集が多いため、「ピースを埋めるピンポイントな人材か」各求人で独自の視点があることが多くあります。
選考におけるSPIの実施率が高く、ここでも「チームの一員として動けるか」判断されることも特徴の一つでしょう。
各社の「業務の進め方」や「社内の人材ニーズ」はご自身で調べることが難しい場合もあるため、業界での支援実績があるエージェントに尋ねてみるのもひとつの手です。
化粧品業界の研究・開発 転職で有利な資格は
語学スキルは外資系企業の場合、有利になることがあります。
一方、「日本化粧品検定」などの民間検定は合否を左右する評価にはならないケースが多く、基本的には業務経験の評価が中心となります。

【転職成功例】化粧品業界 研究・開発職 未経験も可能?年収UP事例は?

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求人の数が多すぎて、実際にどれが自分に合っているかわからないな…

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企業側のことも熟知しているエージェントに相談してみてください!数ある求人から希望に合ったものを見つけられた方々をご紹介します!
希望通りに採用された実例から、成功のポイントを解説します。


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業界未経験者の採用ハードルは高いですが、食品業界での高い実績と大学で学んだ化学の知識がポテンシャルも加味した企業ニーズとマッチし、未経験ながら採用となりました。


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ライフイベント離職者が発生した大手企業から基礎研究メンバーの募集が掛かり、年代やチーム内での役割・過去の研究内容など細かいニーズがマッチし採用となりました。
企業側のニーズを把握し、ご自身の経歴や実績を的確にアピールすることが重要です。上記記事に詳細なテクニックが書かれていますのでぜひチェックをしてみてください。
あなただけの「理想のキャリア」を描き、実現したい
私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
研究・開発(化粧品)の研究・開発職を熟知したプロとの面談を通じて得られる気づきと、そこから未来の設計図を描いていく体験です。
採用企業側とも一気通貫で向き合う専任コンサルタントが、あなたの“専門性”と可能性を丁寧に言語化。
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私たちは同じ目線で、心を込めて伴走します。

消費財メーカー専門のコンサルタント。化粧品業界を中心に管理職から若手まで幅広くサポート実績があり、ご支援人数は累計500名超。社内MVP、準MVPなど複数回の表彰歴あり。