
「あなたと未来、高鳴るほうへ。」NECの豊富なアセットで、社会価値創造を共に。
「PC・携帯電話」などの「モノ売り」型事業から、社会ソリューション事業へと転換を遂げた日本電気株式会社(NEC)。2018年からの抜本的な企業変革により、2024年度には過去最高営業利益を達成しました。「ジョブ型人材マネジメント」の導入、入社比率約5割に達したキャリア入社社員の活躍など、120年を超える老舗企業でありながら、社内は「第三の創業期」とも呼べる熱気を帯びています。今回は同社の人事キーパーソンである大橋さんに、NEC変革の現在地と、これから入社する方への期待を伺いました。
大橋 康子(おおはし・やすこ)さん
人材組織開発統括部 タレント・アクイジショングループ ディレクター
人事採用コンサル・アウトソーシング企業、メガベンチャーの人事を経て、2021年にNECへ入社。タレント・アクイジションの機能導入をリードしNECのキャリア採用を変革。現在は新卒採用を含む、NECグループの採用改革をリードしている。
「多様性」のあるカルチャーがイノベーションを生む。そのけん引力となったキャリア採用
Q:低迷の時期を脱し、業績は回復傾向にあります。ここに至るまでに、どのような変革があったのでしょうか?
ここに至るまでの道のりは平坦なものではありませんでした。 NECは2000年には売上高5兆円を超える企業でしたが、GAFAMの台頭もあり日本全体の「失われた30年」と重なるように長い低迷期に入りました。
そのなかで私たちは、PCや半導体、携帯電話といったかつての主力事業(「モノ売り」型事業)を切り離すという、非常に辛い決断をし、DXや社会課題の解決を担う「コト売り(サービス)中心の会社」へと舵を切ったのです。

その後も2017年には中期経営計画を撤回するなど、株価は100円を切り、市場からの信頼が得られない時期もありました。その状況を脱するべく2018年からは抜本的なカルチャー変革に着手しました。人材の自前主義を改め、多様性のなかでイノベーションを生み出す、というカルチャーを目指したのです。そのけん引力となったのが、キャリア採用です。現在、キャリア採用の比率は新卒と比較してほぼ同等になっています。ほかにもさまざまな変革を経て、2024年度決算では過去最高純利益を記録するなど業績も回復してきました。しかし、これはまだ「変革の土台」が整ったに過ぎません。
これからはさらに社員ひとりひとりが生産性を高め、パーパスである「社会価値創造」のため事業をより成長させていくフェーズだと捉えています。
Q:現在の主力事業とキャリア採用に期待することはなんでしょうか?
ITサービス事業と社会インフラ事業を主力事業としています。前者は、世界トップクラスのAIやセキュリティ技術を武器に、官公庁から民間企業までのさまざまな顧客の社会課題・経営課題解決をリードしています。後者は海底ケーブルから人工衛星まで、世界各国の通信インフラを支える通信事業と、日本の国家安全に資するソリューションを提供するナショナルセキュリティ事業とで構成されます。
特に現在は、長年培ってきた共通資産(アセット)を活用することで、同じオーダーメイドでもゼロからではなく「高い位置(高品質なレディメイド)」からスタートできる“価値創造モデル「BluStellar(ブルー・ステラ)」”を軸に事業基盤をさらに進化させています。それにより、社会のベースラインを一段引き上げていく、そんなスケールの大きなフィールドでNECは活動しています。
どんな事業であれ、勝ち続けるためには変わり続けなければならない時代です。NECも進化を続けていきます。そのためにもキャリア採用の方々には、「NECの辞書にないナレッジ」を持ち込み、組織に次なる変革を起こしていただくことを期待しています。

NECは1899年(明治32年)に「日本初の外資との合弁企業」として創業。“日本初のベンチャー”とも呼ばれ、イノベーションを繰り返してきた。
「手挙げ損」から「手挙げ勝ち」へ。ジョブ型移行による変化とは
Q:2024年から人材マネジメントを「ジョブ型」へ完全移行されました。現場ではどのような変化が起きていますか?
キャリア採用、新卒問わずさまざまな波及効果が出ていますが、わかりやすいのは「報酬の根拠」の明確化です。 「なぜ上がったのか」「なぜ下がったのか」。その理由が担っている「ジョブ(職務)」の大きさと成果によってクリアに説明されるようになりました。
これにより社員の意識は劇的に変わりました。 「会社に決められたレールを歩む」のではなく、「自分はどのジョブに挑戦したいのか」「自分のWill(やりたいこと)は何なのか」と、社員ひとりひとりが真剣に自分のキャリアと向き合うようになったのです。
―制度が意識を変えたのですね。
はい。実は以前のNECには「手を挙げると損をする」といった空気があったと言われていました。 言われたことをこなすことが正解で、自らが手を挙げても、仕事が増えるだけで評価には直結しにくい――。そんな「待ち」の姿勢が、組織の活力を奪っていた側面がありました。
しかし、それはジョブ型により根本から変わりました。 年齢や社歴に関係なく、「手を挙げて挑戦し、成果を出した人が正当に報われる」。このフェアな仕組みを徹底したことで、今は健全な「手挙げ文化」が根付き始めています。
さらに自分の役割が明確になったことで目の前の仕事がどう社会価値創造につながるのか、その道筋が見えるようになりました。この「視界の変化」こそが、社員にとって最も大きな変化だと感じています。

Q:社内公募制度も活発だと聞きます
以前は年に2回だった社内公募を「通年実施」に仕組みを変えたのが「NEC Growth Careers(NGC)」です。現在は常時400ポジションほどが社内に公開されており、制度を利用した異動者は4倍以上になりました(NGC導入以前と比較)。とはいえ、異動を伴うキャリア選択について悩みは尽きないものです。そこで私たちは、「NECライフキャリア」という専門会社を設立し、社員の自律キャリアを後押ししています。ここには国家資格を持つキャリアコンサルタントが多数在籍しており、社員なら誰でもいつでもキャリア相談ができます。
―社内にプロのキャリアカウンセラーがいるのですね
そうです。まさに「社内エージェント」のような存在です。 「何がやりたいのか」という壁打ちから始まり、職務経歴書の作成補助、社内の適したジョブの紹介まで、徹底的に伴走します。 さらにいえば、もし社内に適した場所がなければ、社外への転身支援さえも行います。それくらい、「ジョブ型」と並行して「個人のキャリア自律」にも本気で向き合っています。
Q:一方で「ジョブ型」に厳しいイメージを抱かれる候補者もいらっしゃいます
もちろん、厳しい面もあるかもしれません。成果が出ない場合は上司との1on1を通じた改善支援を行い、それでも改善が見られない場合はその時点での適切なポジションを提示することになります。しかし、ポジティブな面の方が大きいのではないでしょうか。キャリアに対する意識の変化から、今のNECには、新しいやり方に臆したりせず「変化を楽しむ熱量」が組織全体に広がってきています。逆の観点から見ればキャリア入社の方もすぐに変革の主役になれる土壌が育ったといえます。

本社オフィス3階にあるコワーキングスペース「Base」。社員の“働きがい”を高める取り組みが推進され、様々な施設が整備されている(提供写真)
カスタマイズされたオンボーディングと採用プロセス
Q:キャリア採用を拡大されていますが、「定着」についてはいかがですか?
実は、キャリア採用を本格化させた2020年頃は早期離職率が高く、改善に全力を注ぎました。
現在の特徴は、個人に合わせたオンボーディングです。 入社30日前から上司とのコミュニケーションが始まり、本人の適性を反映した「90日プラン(育成計画)」を策定します。入社後も本人の希望とアジャストさせながらプランを進行させ、もしミスマッチがあれば人事(HRBP)が即座に介入し、上司への指導や配置転換を含めたケアを行います。こうして試用期間である90日(3カ月間)で無事飛び立てるように支援をしています。
PDCAを重ね、今も改善を繰り返していますが、このオンボーディングサポートにより現在のキャリア採用入社者の早期離職率は劇的に改善し、新卒社員と同等レベルになりました。

Q:採用プロセスも候補者に応じたものを目指されていると聞きます
はい。従来の「求人票を出して待つだけ」ではなく、 現在は現場のマネージャー自身がレジュメを見て、「あなたが欲しい」と直接スカウトを送るスタイルも取り入れています。
現場が本気で市場を見るからこそ、「チームを強くするには誰が必要か」という戦略が生まれ、候補者の方に「なぜ、あなたじゃなきゃいけないのか」を、熱量を持って語れるようになるのです。
そこまで解像度が高まれば、必ずしも画一的なプロセスにこだわる必要はありません。企業が一方的に選ぶのではなく、「あなたが本当にここで活躍できるか、お互いに確かめ合う」。そんな採用を目指しています。
―私たち転職エージェントがお力添えできることはあるのでしょうか?
もちろんです。 私たちはエージェントの皆様を、単なる「人材紹介の依頼先」ではなく、NECの思いを共に候補者様へ届けていただく「パートナー」だと捉えています。 だからこそ、NECの戦略を共有しますし、候補者の方の採用・不採用の理由など多くの情報をお伝えしています。こちら側から求職者目線のアドバイスを求めることもありますね。
エージェントさんには候補者の方に寄り添い、なんでも相談される「駆け込み寺」のような存在として頼られてほしいと思っています。

(提供写真)
最先端テクノロジーと豊富なアセットで「未来」を創る
Q:どのような志向性を持つ方が、現在のNECで最も活躍できるとお考えですか?
NECには、海底ケーブルから人工衛星、AIやセキュリティ技術まで、個人や小さな組織では扱えないような、豊富なアセット・最先端のテクノロジーがあります。そのアセットを最大限に活用して、社会へインパクトを与えたい。そんな思いを持った方にはぴったりだと考えています。ほかでは得られない経験ができる。それが弊社で働く最大の魅力です。
安定や、落ち着きを求めるのではなく、「I want(自分がこうしたい)」という強い想いを持って、世の中に大きなインパクトを与えたい。そんな気概のある方に弊社を選んでほしいです。そのような方は、まだ発展途上の“NEC”という組織の変革そのものも楽しんでいただけるのではないかと思います。

Q:最後に、応募を考えている候補者の方へメッセージをお願いします
私たちが掲げている採用メッセージに、「あなたと未来、高鳴るほうへ。」という言葉があります。 NECは未来をよりよいものにしていくというパーパスを掲げていますが、あなたと共に未来をよくしていきたい、そしてあなたにとっても、よりよい未来・キャリアが描ける場所でありたい。そんな思いを託しています。あなたの描く未来と、私たちの描く未来が重なり合い、共に高め合っていける。そんな関係でありたいと願っています。
今のNECは、120年を超える歴史を持ちながら、中身は毎日何かが変わっているような「ベンチャー状態」です。 整ったレールの上を走るよりも、「自分でレールを敷くこと」や「変化そのもの」を楽しめる方。そんな方にとってここは日本一面白い場所だと約束します。 ぜひ、私たちと一緒に「新しい未来」を創っていきましょう。
文:酒井 悠一(アンドプロ編集部)/撮影:小原 聡太
日本電気株式会社(NEC) 関連情報
数字で見る採用・働き方
キャリア採用の状況
- 年間採用数:662名(2024年実績 新卒採用686名)
- 入社3年以内離職率:約3〜4%(2021年~24年実績)
- アルムナイ制度:退職後に選考を経て復帰できる制度。年間復帰者:約20名
働き方のデータ
- 社員エンゲージメントスコア:42%(2024年実績 Kincentric社グローバル従業員エンゲージメント調査に基づく指標。2019年の19%から急上昇。国内平均は28%)
- 社内公募(NEC Growth Careers=NGC):導入により年間約100名だった公募による異動者が400名超に(2024年度実績)
- 多様な働き方:スーパーフレックス制度、テレワーク、兼業・副業可※要申請
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