
NECに転職するには?難易度・中途採用情報と対策
NEC(日本電気株式会社)は、日本を代表する総合電機メーカーとして、近年はITサービス企業としても事業を展開しています。
100年以上にわたって培ってきた技術力と信頼を基盤に、DXやAI、セキュリティなどの分野で中途採用にも積極的です。
転職を検討している方の中には、NECに関して「転職の具体的な対策を知りたい」「応募に際して、どのような準備が必要なのか」といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、NECの転職難易度や求められる人物像、選考対策、入社後の働き方までくわしく解説します。
NECはどんな会社?
NEC(日本電気株式会社)は、1899年創業の老舗総合電機メーカーで、住友グループの中核企業として通信インフラや半導体などの分野で国内をリードしてきました。
現在はこれまでのハードウェア中心の事業から脱却し、AIやバイオメトリクス、サイバーセキュリティ、5G、クラウドなどの先端技術を活用したソフトウェア・サービス分野に注力しています。
その変革の核となるのが、「安全・安心・公平・効率という社会価値を創造し、誰もが人間性を十分に発揮できる持続可能な社会の実現」という企業としてのPurpose(存在意義)です。
NECではこのPurposeを実現するため、以下の事業領域を「成長事業」と位置づけています。
- コアDX事業
企業の基幹システム刷新やデータドリブン経営を支援 - デジタル・ガバメント/デジタル・ファイナンス(DG/DF)
行政や金融機関のDXを推進 - グローバル5G
Open RAN技術を核に、グローバル市場でのシェア拡大を目指す - 新事業
AI創薬やカーボンニュートラルなど、未来の社会課題解決に貢献する新事業
NECは「パソコンやサーバーの会社」から、テクノロジーの力で社会課題そのものを解決しようとする「社会価値創造型企業」へとシフトしつつあります。
そういったダイナミックな変革期にあるからこそ、外部からの新しい視点や専門性を持つ人材が求められています。
NECの中途採用方針・求める人物像
NECへの転職難易度は高いとされる一方で、中途採用に力を入れています。
なぜ中途採用を強化しているのか、また具体的にどのような人材を求めているのか見ていきましょう。
なぜ今、中途採用を強化しているのか?
NECでの正規雇用者における中途採用比率は49%(2024年度) と全採用者数の中でも一定の割合を占めています。
同社が中途採用を強化している背景には、2つの経営戦略上の理由があります。
企業変革の加速
第一に、「企業変革の加速」です。
「2025中期経営計画」で掲げた高い目標を達成し、その先の持続的な成長を実現するためには、従来のNECの常識ややり方にとらわれない、外部からの新しい人材が必要であるという経営層の強い意志があります。
多様なバックグラウンドを持つ人材を受け入れることで、組織のダイバーシティを促進し、イノベーションが生まれやすい企業文化を醸成することを目指しています。
事業ポートフォリオの変化への対応
第二に、「事業ポートフォリオの変化への対応」です。
コアDXやグローバル5Gといった成長事業は、従来のNECが主戦場として対応してこなかった領域も多く含みます。
これらの新しい事業を迅速に拡大していく上で、必要なスキルを持つ人材を社内育成のみで対応するには限界があります。
そこで、すでに他社で実績を積んできた専門家を中途採用で獲得し、事業成長の即戦力として投入する必要があるのです。
NECが求める人物像「NEC Wayへの共感と実践」
NECは採用において、スキルや経験と同様に、自社の企業文化とのマッチ度を重視しています。その根幹となるのが、NECグループの全社員が共有する価値観であり行動の原点である「NEC Way」です。
NEC Wayは企業としてふるまう姿を示した「Purpose(存在意義)」「Principles(行動原則)」、ひとりひとりの価値観・ふるまいを示した「Code of Values(行動基準)」「Code of Conduct(行動規範)」で構成されています。
以下のような行動やマインドを持つ人材を求めていると明記されています。
- 視線は外向き、未来を見通すように
- 思考はシンプル、戦略を描くように
- 心は情熱的、自らやり遂げるように
- 行動はスピード、チャンスを逃さぬように
- 組織はオープン、全員が成長できるように
これは、単に与えられた業務をこなすだけでなく、自ら課題を発見し、周囲を巻き込みながら変革をリードしていく主体性が強く求められていることを示しています。
面接では、これまでの経験のなかで、これらの行動原則をどのように発揮してきたかを問われる場面が多くなるでしょう。
出典:NEC採用サイト
NECの平均年収・年収モデル
NECの平均年収は日本の製造業の中でもトップクラスであり、近年の業績向上と人事制度改革により、さらに上昇傾向にあります。
ここではNECの平均年収と職種・役職別の年収モデルについてまとめました。
平均年収
NECが公開している有価証券報告書によると、2025年3月期(2024年度)における従業員の平均年間給与は約963万円(平均年齢42.6歳)と報告されています。
前年の約880万円から大幅に増加しており、近年の平均年収の推移を見ても上昇トレンドにあります。
年度 | 平均年収 |
|---|---|
2024年度 | 9,631,033円 |
2023年度 | 8,804,235円 |
2022年度 | 8,428,687円 |
2021年度 | 8,144,905円 |
2020年度 | 8,294,708円 |
出典:NEC有価証券報告書
年収の構成要素
NECの年収は「基本給+賞与+各種手当(時間外割増など)」で構成されています。
賞与は年2回(6月・12月)、昇給は年1回の実績があり、2024年度には月収比率を高める報酬体系改定が実施されています。
職種別・役職別のモデル年収
職種・役職別での年収例は開示されていませんが、中途採用の場合は、専門性・ポジションなどを考慮して個別に提示されます。
項目 | |
|---|---|
職務範囲 | ジョブ型の考え方・評価に基づき決定 |
専門性・スキル/実績 | 経験・スキルを考慮し当社規定により決定 |
等級(主任~管理職) | 昇給・賞与は評価と業績により決定 |
NECの会社概要と事業内容
基本情報
項目 | 内容 |
|---|---|
社名 | 日本電気株式会社 (NEC Corporation) |
設立 | 1899年7月17日 |
本社所在地 | 東京都港区芝五丁目7番1号 |
従業員数 | 単独 22,271名 / 連結 104,194名(2025年3月31日現在) |
事業領域 | ITサービス事業、社会インフラ事業 |
資本金 | 4,278億円(2025年3月31日現在) |
売上収益 | 単独 1兆9,812億円 / 連結 3兆4,234億円(2024年度実績) |
連結子会社 | 249社(2025年3月31日現在) |
出典:NEC公式サイト
NECの特徴の一つとして、多角的な事業展開が挙げられますが、その中でも特に同社の成長を牽引する4つの事業についてまとめました。
NECの主な4つの事業
コアDX事業
SAP S/4HANAへの移行支援や、AWSとの戦略的協業によるクラウドインテグレーションなど、企業の根幹となるITシステムを変革し、データドリブン経営を実現する支援を行います。
NECはコアDX事業の中核である「BluStellar(ブルーステラ)」で早期に売上高1兆円を目指すとしており、大きな投資が行われている領域です。
デジタル・ガバメント/デジタル・ファイナンス(DG/DF)
マイナンバーカードを活用した行政サービスのオンライン化や、金融機関の勘定系システムのモダナイゼーションなど、国民生活に直結する大規模な社会インフラのDXを推進します。
NECの顔認証技術は、この分野でも広く活用されています。
グローバル5G
異なるベンダーの製品を組み合わせて利用できるオープンな通信規格「Open RAN」の分野で、NECは世界トップクラスの技術力を誇ります。
基地局のハードウェアだけでなく、ソフトウェアやインテグレーションサービスを含めて提供し、2030年にグローバル市場で20%のシェア獲得を目指しています。
次の柱となる成長事業
AIを活用した創薬プロセスの効率化(AI創薬)や、企業のCO2排出量の可視化・削減を支援するカーボンニュートラル関連事業など、未来の社会課題を見据えた新たな事業の創造にも積極的に取り組んでいます。
出典:NEC中期経営計画
NECの役職・キャリアパス
入社後にどのようなキャリアを築けるのか、そして自身の成果がどのように評価されるのか、昇給・昇格の仕組みや評価制度についてまとめました。
昇給・昇格の仕組み
NECのキャリアパスは、かつての年功序列型から、個人の役割(ジョブ)と成果に基づく「ジョブ型人材マネジメント」へと大きく舵を切っています。
しかし近年では、特に優秀な人材や、変革をリードする重要なポジションを担う人材に対しては、年次や年齢にかかわらず抜擢されるケースも増えています。
NEC働き方・研修制度・福利厚生
NECでは社員ひとりひとりが自律的に働き、生産性を高められるよう、柔軟な働き方が整備され、福利厚生も充実しています。
柔軟な働き方を支える制度
ハイブリッドワーク
多くの部署で、リモートワークと出社を組み合わせたハイブリッド型の勤務形態が基本となっています。
職種やチームの方針によりますが、週に数日のリモートワークが一般的です。
スーパーフレックス制度
コアタイム(必ず勤務しなければならない時間帯)のないフレックスタイム制度が導入されており、日々の業務状況やプライベートの予定に合わせて、始業・終業時刻を柔軟に調整できます。
ワークライフバランス
残業時間の削減や有給休暇の取得が全社的に推奨されています。
プロジェクトの繁忙期には残業が発生することもありますが、会社として労働時間管理を徹底しており、健全なワークライフバランスを保ちやすい環境が整っています。
充実した福利厚生
NECでは社員が安心して長く働けるよう、さまざまな制度で生活をサポートしています。
カテゴリ | 制度の例 |
|---|---|
住宅関連 | 住宅手当、家賃補助、独身寮・社宅(条件あり) |
資産形成 | 財形貯蓄制度、社員持株会、確定拠出年金(DC) |
育児・介護支援 | 育児休職・短時間勤務制度、介護休職制度 |
健康支援 | 定期健康診断、人間ドック補助、メンタルヘルスサポート |
その他 | カフェテリアプラン(年間数万円分のポイントを旅行、自己啓発、育児用品などに利用可能)、保養所、各種割引制度 |
NECのキャリア支援・育成制度
社員のキャリア自律と継続的な成長を支援するための仕組み作りに注力し、「挑戦する人」を後押しする文化が根付いています。
多様な研修プログラム
約500人のDX戦略コンサルタントと延べ7,600人のDX人材を育成した実績のある、充実したDX人材育成プログラムをはじめ、新任管理職研修などの階層別研修、専門スキルを高めるための技術研修、資格取得支援制度など、学びの機会が豊富に用意されており、成長をサポートする環境があります。
キャリア自律を促す仕組み
社員が自らの意思でキャリアを選択できる人材公募制度「NEC Growth Careers」が活発に利用されており、キャリア形成の選択肢が広がっています。
また、上司と部下が定期的に1対1でキャリアについて話し合う「1on1ミーティング」が制度化されており、日々の業務の悩みから中長期的なキャリアプランまで、気軽に相談できる環境があります。
出典:NEC公式サイト
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