【2025年下半期】ITコンサルタントの転職市場トレンド|年収や必要なスキル・資格、キャリアや将来性まで
- DXニーズ急増で採用バブルが続く
- 新興系・戦略系ファームの求人も増
高まり続けるDXニーズにより、採用バブルが続く

- コロナで加速したDXブームにより、SIer領域=システムの開発~運用・保守まで一気通貫で担えるITコンサルタントのニーズが急増。
- 経験者はもちろん、ITエンジニアからの未経験採用も増えるなど、ファーム各社の人材獲得競争は激しさを増しており、転職市場はかなりの活況。
※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(「情報処理・通信技術者」のデータを参照。SEなどのITエンジニアも含まれる)
※()内の有効求人倍率のみ、厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」の「ITコンサルタント」のデータを参照(令和5年度実績)。
今が熱い! ITコンサルタントの転職市場2大トレンド

トレンド(1)続くDX需要でファーム各社が大量採用

- コロナ禍で加速したデジタルシフトにより、企業のDXニーズが拡大中。
- ファーム各社では年間3~4ケタの大量採用が続いており、人材の流動性も高まっている。
トレンド(2)新興系・戦略系ファームの求人も増加

- システム導入案件で業績拡大を続ける総合系ファームに対抗すべく、新興系ではPMO(※1)案件が主戦場に。ワンプール制(※2)で採用要件を柔軟にすることで、大量採用を実現。
- 経営とITが不可分になった今、少数精鋭だった戦略系ファームでもIT人材のニーズが高まり、IT領域経験者の求人が増加傾向。

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総合系ファームでは1社あたり年間300~400名の採用が一般的ですが、新興系ファームのなかには年間500名以上を採用するところもあります。
※1)PMO:プロジェクトマネジメントオフィスの略称。コンサルタントがプロジェクトの進行管理・調整・資料作成・会議運営などを支援する業務委託案件。
※2)ワンプール制:コンサルティングファームにおいて、職種や部門をまたいだ全コンサルタントを単一の人材プールとして扱い、プロジェクトごとに柔軟にアサインする制度。
採用バブルはいつまで続く? ITコンサルタントの将来性

- 欧米に対し、国内企業のIT推進はまだまだ発展途上。DXやそれを取りまとめるITコンサルタントの需要は、向こう5年は続く見通し。

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アメリカの大手コンサルティング会社での大量リストラが話題となりましたが、日本国内ではそうした事例はかなりのレアケースです。
1000万近い平均年収。どこまで上がる?

※アンドプロ調べ(全職種平均は国税庁「民間給与実態統計調査」より引用。正社員のみ)
- コロナ禍を契機にシステム開発・導入やPMOの案件が急増。ボーナスアップの影響もあり、ファーム各社の平均年収は鰻登りで、その勢いはまもなく1000万円を突破するほどに。
【年齢別】ピークの50代では1000万の大台を突破

※アンドプロ調べ(全職種平均は国税庁「民間給与実態統計調査」より引用)
※60代はサンプル数が少ないため参考値
- 年齢に比例して平均年収も高まるのは、全職種平均と同じ傾向。一方、その水準は全職種平均をはるかに上回り、50代では2倍の差が開いている。
タイトルによる差が大きいのも特徴

- ITコンサルタントの年収レンジは青天井に見えるが、マネージャー以上に上がれるのは3割ほど、プリンシパルやパートナーは1割未満と狭き門。

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一般に大手のファームほど、年収も高くなる傾向にあります。
ただし最近では人材確保のため、新興系ファームが大手ファーム経験者を好待遇で採用するケースも増えています。
転職で年収が、平均約70万円アップ!

※アンドプロ調べ
- ITエンジニアからの転職や、タイトルアップの場合では、百万単位で年収が上がるケースも珍しくない。
昇進や年収アップはいつ? ITコンサルタントのキャリアパス

- ITコンサルタントのキャリアはアナリストから始まり、さまざまな案件を経験しながら、評価に応じてタイトルを上げていくのが一般的。
- キャリアパスとしては、顧客折衝やチームリードを担う王道ルートのほか、より業界や技術の専門性を高め、ITやシステムの全体構想を担うスペシャリスト系のルートもある。
年収アップに向けて転職する人も多い

- 優秀な人材確保のため、内定時にタイトル/年収アップのオファーを出すファームも多く、業界全体として転職する人は多め。

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ITコンサルタントとしての経験を積んだのち、さらなる年収アップやワークライフバランスの改善を目的に、戦略系ファームや事業会社のDXポジションなどに転職するケースもあります。
アンドプロでは、年収アップをはじめ、あなたの希望に合ったキャリアプランや求人をご提案いたします。お気軽にお問い合わせください。
今なら未経験者でも転職できる!

- ITコンサルタントはシステム開発・導入の案件も多いため、ITエンジニア(SE)経験者の市場価値は高く、コンサル未経験でも転職しやすい。
- ITエンジニア経験者ではない場合も、各社第二新卒のポテンシャル採用にも積極的。
市場価値の高いITコンサルタントの条件とは?
ITコンサルタントとしての市場価値を高めるために、必要なスキルや知識を紹介します。
大前提! ITコンサルに求められる基礎能力

論理的思考能力
コンサルの業務はロジカルシンキングそのもの。顧客の課題の原因・背景を分析し、解決策を導くために大前提となる資質。
コミュニケーション能力
顧客へのヒアリングや提案はもちろん、案件ごとにチームが組まれるため、必須の能力。
マネジメント能力
業務の性質上、納期遵守が重視されるため、スケジュールや予算を適切に管理する能力も不可欠。

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グローバルに活躍したい場合、TOEIC800点以上の語学力も必須能力の一つです。
外資系のファームでは、海外拠点のチームと協働するケースもあります。
これも必須! 業務に不可欠な基礎知識

IT・最新技術の知識
扱う案件にはトレンドがあるため、例えばAIやデータ領域、サイバーセキュリティ関連など、最新のIT技術についてのキャッチアップが強く求められる。
業界・業務知識
クライアントの業界や業務に関する専門知識は、コンサル業務を行う上で大きな武器になる。
経営・会計の知識・視点
本質的な課題解決のためには、経営や会計に関する基礎知識はもちろん、顧客の中長期戦略や経営ビジョンなどに対する深い理解も必要。
「人脈」がある人材は市場価値が高い

- 前職で関わったクライアントとのコネクションは、転職先での新規案件の獲得につながる可能性があるため、転職時に評価されやすい(特に案件獲得に関わるポジションの場合)。

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ITコンサルタントの市場価値は実務経験によるところが大きく、資格はあくまでプラスアルファの要素です。
無いからといって選考で不利になることはありませんが、AWS認定資格やSAP認定コンサルタントなど、トレンドの領域に関する資格があれば評価アップにつながります。
ITコンサルタントの転職難易度とおすすめ転職先
ITコンサルタントの転職難易度

- 総合系や新興系のファームは各社採用を強化している関係で、比較的転職しやすい。製造業や金融機関といった事業会社もDXニーズが高く、ITコンサルの経験を評価されやすい。
- 一方、戦略系のファームは少数精鋭のため、難易度は高め。面接回数も3回以上と多く、ケース面接が実施される場合も。

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ITコンサルタントは40代・50代以降での転職も多い職種です。
ただし、年相応のスキルや人脈は求められるため、現職である程度の実績を積んだ上での転職がおすすめです。
これで失敗しない! 転職理由別のおすすめ転職先
ITコンサルタントによくある転職理由別に、おすすめの転職先を紹介します。
年収アップ

- 年収は一般に企業規模や売上高に比例するため、戦略系や大手総合系ファームなど、現職よりも大手であれば年収アップは叶いやすい。
- ただし最近では総合系ファームに対抗すべく、引けを取らない年収額でオファーを出す新興系ファームも増えている。
- 外資系ファームは成果次第で日系よりも高収入を狙えるが、他国の業績が芳しくない場合、国内の業績にかかわらず一律プロモーションの延期や賞与カットが実施されるケースも。
デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング、KPMGコンサルティング、アクセンチュア、アビームコンサルティング、ベイカレント
Dirbato、ビジョン・コンサルティング、ノースサンド
マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン コンサルティング グループ(BCG)、ベイン・アンド・カンパニー、Strategy&(ストラテジーアンド/PwCグループ)、カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル(ADL)
方針や社風が合わない/案件待機が続いている

- 総合系など大手ファームでは、ワンプール制ではなくソリューション、インダストリーごとのチーム制が一般的。そのため、採用時に経験・スキルの親和性が十分に精査されており、入社後に案件待機になるリスクが低い。
- また、固定メンバーゆえに、選考時に既存社員とのマッチングも考慮されており、チームの雰囲気も事前に把握しやすいため、入社後に「馴染めない/合わない」と感じるケースも少なめ。
ワークライフバランスを整えたい

- JTC(伝統的な日本企業)を中心とした事業会社は、ファームに比べると勤務時間が固定で残業も少なめ(ただし年収は下がる可能性あり)。
- 最近では、ファームのなかでも人材確保に向け働き方改革を推進し、ワークライフバランスのよさを謳っているところもある。
上記の例はあくまで一例です。アンドプロでは、経験豊富なコンサルタントが、あなたのご経歴や専門性を最大限に活かせるキャリアプランや求人をご紹介いたします。お悩みの際はお問い合わせください。
ITコンサルタントの転職活動Q&A
ITコンサルタントの転職活動について、よくある質問をまとめました。
Q.職務経歴書の書き方は?
Q.志望動機はどう書く/伝える?
Q.面接で気をつけるべきことは?
あなただけの「理想のキャリア」を描き、実現したい
私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
ITコンサルタントを熟知したプロとの面談を通じて得られる気づきと、そこから未来の設計図を描いていく体験です。
採用企業側とも一気通貫で向き合う専任コンサルタントが、あなたの“専門性”と可能性を丁寧に言語化。
転職をしない選択肢までも含め「最も輝ける道」をご提案いたします。
望む働き方も、叶えたい生き方も――。
私たちは同じ目線で、心を込めて伴走します。

IT・通信業界専門のコンサルタント。ITエンジニアはもちろん、ITコンサルタントの転職支援も手掛けており、これまでのご支援人数は100名以上。2023年度、社内準MVP受賞。