体験談にみる転職のきっかけ~だから、転職を決めました~
順位 | 転職の主なきっかけ |
1位 | 給料への不満 18.9% |
2位 | 待遇への不満 16.6% |
3位 | 就業時間の不満 13.9% |
4位 | 条件の良い求人情報 13.7% |
5位 | 上司への不満 12.8% |
6位 | 仕事内容の変化 10.1% |
7位 | 誘いを受けた 8.1% |
8位 | 体調の変化・病気 7.1% |
※出典→500人アンケートみんなのホンネ 転職したい理由・きっかけ&成功体験―クリエイト転職
ランキングの上位で目立つのは「不満」というキーワード。特に「給料や待遇」「上司との人間関係」に満足していない人の割合が多いことがわかります。
また、自分自身が望まない「仕事内容の変化」も職場への不満につながっている様子。人によってはここに挙がっているきっかけを重複して抱え、思い悩んでいるケースもあり、フラストレーションを募らせ転職したいと考える人が多いようです。
では、実際にどんな体験事例があるのか見ていきましょう。
給料や待遇への不満
転職を考えるきっかけとして最も多い理由が、「給料や待遇への不満」です。自分のがんばりがある程度目に見える形で評価されないと、仕事へのモチベーションの低下につながってしまうのもうなずけます。
上司など人間関係への不満

職場は人間関係ありき。仕事を円滑に進めていくためには同僚や上司の協力や支えが不可欠です。
ところが、上司とウマが合わなかったり、同僚からいじめにあっていたりすると、途端に会社は居心地の悪い場所に。人間関係はストレスと直結しやすく、転職のきっかけとなりうる大きな要因と言えるでしょう。
人間関係のトラブルから逃れるためには、転職してしまうのが手っ取り早いと言えます。
しかし、必ずしも相手が悪いとは限らず、自分に非があることも。自分の態度や仕事ぶりが周囲に不愉快な思いをさせていないか振り返ったり、自分から進んでコミュニケーションを取ってみるなど、転職する前に改善に向けた努力も必要です。
仕事内容への不満

希望しない部署異動などで仕事内容が変わり、転職を考える人も少なくありません。特に技術職やクリエイティブ職など、高い志や大きな憧れを抱きその職に就いた場合は思い入れも強いもの。
理想通りの仕事ができなければ失望も大きく、転職したいと思い悩むことがあります。また仕事量の多さなどに嫌気がさし、仕事内容への不満につながるケースもあります。
会社員であれば部署異動は誰しも経験しうること。人材が足りなければ仕事の負担が増えるのも仕方がないでしょう。それがどうしても意に沿わず、やりたい仕事にこだわるなら、同職種での転職に踏み切るしかありません。
けれども仕事内容の変化は捉え方次第。どんな経験も糧になると信じて、任された場所でひとまずかんばってみるのも窮地を乗り切るヒントです。
女性特有の結婚・妊娠・不妊治療

女性の場合、特有の理由が転職のきっかけになることもあります。まず1つは「結婚」です。
とらばーゆが実施したアンケートによると、結婚がきっかけとなった転職では、結果的に満足している人とまあまあ満足している人の割合が約8割と高率を占めています。
こうしたケースでは転職時に家庭と仕事を両立できる職場を選ぶことが多く、事例のように自分の働き方を見つめ直し、待遇や働く環境に納得した上で転職することが高い満足度につながるようです。
結婚の次に多いきっかけが「妊娠」です。
近年は女性社員が産休制度を利用することに前向きな会社が増えましたが、それでも事例のように産休への理解が低いところもまだあります。中にはマタハラを受け、職場に居づらくなるケースもあるようです。
妊娠を理由に転職を考える場合、育児を優先できる環境が整っているか、女性の働き方に理解があるかが職場選びのポイントとなります。
また最近、少しずつ増えてきているのが「不妊治療」が転職のきっかけとなるケースです。
不妊治療は会社をたびたび早退・遅刻して通院する必要があり、また長引くほど心身へのダメージが大きく、仕事に支障をきたすことも。治療中の女性の実に9割が仕事と治療の両立に悩むというデータもあります。
※参考→不妊治療中の女性9割が悩む「仕事との両立」―東洋経済オンライン
治療の中心となる世代は30~40代で正社員ならバリバリ働き、キャリア形成に大事な時期。一方で年齢を重ねるほど希望通りの転職は難しくなります。転職活動を始める前に夫婦でよく話し合って、人生プランを見直すことが先決かもしれません。
働き盛りでも転職がよぎる介護の壁

高齢化社会に加速がかかり、介護と仕事の両立が難しい時代になりました。特に近年は子世代にのしかかる親介護の問題が深刻化。
妻にだけ負担をかけるのは申し訳ないと、働き盛りの男性が時間に融通の利く職場に転職して夫婦で介護を分担したり、遠方に住む親を介護するためにUターンを余儀なくされるケースも。いわゆる「介護離職」が増えています。
親のために子ができることをしたいと願うのは自然なこと。しかし介護は先が見えず、収入が不安定になると精神的にも不安が募ります。現実的にある程度の年齢では経験を活かして働ける仕事を見つけることは難しく、前職以上の給料を得ることは困難になりがちです。
介護は自分たちだけでどうにかしようと思うのではなく、民間の介護サービスや介護保険制度などをうまく利用することも考え、経済的な基盤は揺るがないようにすべきでしょう。
世代別にみる後悔しない転職のタイミング
「転職する!」と心に決めても、情報収集や面接など活動には時間がかかります。どのくらいの時期がいいのか見極めて、早めに動きたいところ。世代別に探ってみると、今の自分にとってベストなタイミングが見えてきそうです。
世代別 転職のきっかけ
世代によって転職を考える理由は異なります。転職すべきかどうか、一番悩むのは20~30代ではないでしょうか。
リブセンスが行ったアンケート調査で、転職経験のある20代にみる上位の転職理由は以下の通りです。
順位 | 20代の転職理由 |
1位 | 残業が多い・休日が少ない 19% |
2位 | ほかにやりたい仕事があった 18.4% |
3位 | 給与に不満があった 17.8% |
4位 | 会社の将来性が不安だった 16.1% |
※出典→20代の転職理由と満足度リブセンスのアンケート調査結果について解説-転職活動の歩き方
20代の1位「残業が多い・休日が少ない」と僅差なのが2位の「ほかにやりたい仕事があった」という理由。学生時代の就活がうまくいかず妥協して就職を決めた人は、本当にやりたかった仕事に未練があるようです。
20代のうちは職種を変えて一からやり直すことが可能で、転職のチャンスも多く転がっています。ただ、やりたかったことにこだわりすぎると次の事例のように予想外の厳しい現実に直面することも。
それでは30代ではどうでしょう。上記とは異なる調査ですが、リクナビNEXTの調査では、次のような意見が挙がっています。
順位 | 30代(前半)の転職理由 |
1位 | 自分の成長のため 18.9% |
2位 | 会社の将来性が不安 18.8% |
3位 | 給与・待遇に不満 18.6% |
4位 | 仕事内容への不満 15.7% |
※出典→30代前半の転職って、有利?不利?-リクナビNEXT
30代の意見を見ると、1位から3位までほぼ同率ですが、注目すべきは2位「会社の将来性が不安」という理由。30代は自分の家庭を築き、家族の安定した暮らしのために腰を据えて仕事をしたい世代。また、今の会社でどうすれば重要なポストまで上り詰められるかを考えるときでもあります。
冷静に会社の将来性を分析してみて不安がよぎると、早いうちに見切りをつけ行動に移したほうがいいと判断する人もいるようです。
20代なら未経験職種への転職も可能

20代はまだまだ自分で今後の人生を自由に色づけできる世代。一度や二度転んだところでやり直しもききます。
とはいえ、転職を安易にとらえず前職での教訓を生かし、転職後に後悔しないよう十分リサーチをしてから挑みましょう。働くことに迷いがあれば自分を自己分析し直し、本当にやりたい仕事を再確認する準備期間を設けてもいいかもしれません。
【成功例】
●アパレルの販売員として働いていたが、夢をあきらめきれず社会人枠で看護大学へ。今は看護師になり給料もアップ!(28歳・女性)
●華やかさに憧れ美容部員になったものの、ノルマが厳しい世界だと知り挫折。安定性に魅力を感じ、試験を受け公務員に転職した(26歳・女性)
【失敗例】
●内定をもらった会社にとりあえず新卒で入社したが、上司と相性が悪く半年で退職。転職するにも経験不足で苦戦中(24歳・男性)
●大企業のほうが安定しているに違いないと中小企業から転職。しかし入社後すぐに会社が外資系企業に吸収合併され、より一層不安定に(29歳・男性)
30代は同業への転職でキャリアアップ

30代での転職でカギとなるのは前職で身に付けたスキルや実績。これらをうまく生かして同業種に転職するのが最もスムーズで手堅いでしょう。転職先でキャリアアップができれば昇給も期待できます。
しかし30代も後半に差し掛かると転職は一転不利に。業種によっては35歳がギリギリのラインというところも。特に未経験・異業種への転職は難しいと考えてください。
【成功例】
●薬剤メーカーの営業職が向いていないと感じ、医療関係の動画を製作する会社へ転職。知識を生かせる上にクリエイティブな技術が身に付き、やりがいを感じている(31歳・男性)
●会社が倒産し、仕方なく転職。前職が事務職で同職種を希望し、すんなりと仕事にも慣れることができた(33歳・男性)
【失敗例】
●ベンチャーで新たに経験を積みたいと転職活動をしたが、第二新卒レベルの若手の採用を優先するところが大半。業界未経験の38歳では無理とあきらめた(38歳・男性)
●現職よりもっと自分に向いている天職があるはずと理想を抱き、40歳まで転職活動を繰り返した。あがいたけれど結局、今の仕事が一番という結論に(39歳・男性)
40代以降は本当に転職すべきか熟慮を
40~50代は世間から見ればビジネスパーソンとして一番脂が乗っているときですが、率直に述べて転職はリスク大。経験を活かせる職種で待遇も同等で…と高望みするほど門戸は狭くなります。
たとえ転職できたとしても新しい会社が合わなかった場合、引き返すことが困難です。転職したい場合はこれまでの人脈で転職先を探す、専門職の求人を扱う転職エージェントにサポートしてもらうなど、工夫が必要になります。
【成功例】
●40歳を過ぎたとき、人生をリセットしてみたくなり教員採用試験を受験。2度落ちてようやく昨年合格できた。今では毎日が新鮮で充実している(49歳・男性)
【失敗例】
●新事業を始めるので君の能力が必要と辞めた先輩に誘われ転職。でもうまく軌道に乗らず年収がぐんと減ってしまった(51歳・男性)
●45歳で心機一転と未経験職種へチャレンジ。なんとか転職できたものの上司が年下。プライドが邪魔してやりづらい(46歳・男性)
まとめ
多くの体験談を見てきましたが、いかがでしたか。
転職のきっかけやタイミングは十人十色で正解はありませんが、一時の気の迷いだけで安易に転職を決めるのはNG。辞めて後悔しない理由なのか、転職が自分にとって本当に最善の方法なのか、よく考えてから行動に移しましょう。
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