
完成された仕組みより、「次の標準」に挑戦したい人へ。SDVのコア領域が揃うAstemoで、まだ誰も知らない未来のモビリティを
日本の自動車産業を支えてきた4つの主要企業(日立オートモティブシステムズ、ケーヒン、ショーワ、日信工業)が経営統合し、誕生したメガサプライヤー・Astemo株式会社。単なる「モビリティ部品メーカー」の枠を飛び出し、その姿を劇的に変容させようとしています。完成された仕組みに乗るのではなく、自らの手で「次の標準」へ挑戦し、「新たな標準」を創り上げる。採用課のシニアマネージャーである渡邉さんは、その熱源こそがキャリア入社者になると語ります。「採用のリアル」を直球で伺いました 。
渡邉 賢治(わたなべ・けんじ)さん
人財統括本部人事総務部、採用課長
2023年中途入社。人材業界や商社などでの勤務を経て、「事業会社」のなかで自ら変化を起こしたいと現職へ。
「変える」のカギを握る「変われる人」。急務の“スペシャリスト募集”
Q:100年に一度の変革期といわれる自動車業界において、Astemoはどのような人材を求めているのでしょうか
私たちが最も重視しているのは、「環境が変わることを前提に、周囲と協力しつつ、自らも変わり続けられるか」という点です。技術力はもちろん不可欠ですが、それ以上に「課題を自ら定義できるリーダーシップ」や「変化を前向きに捉えるアジリティ」、そして「組織を巻き込むコラボレーション」を重視しています。モビリティ業界は構造変化の加速とデジタル化の進展により、激しい変化のなかにあります。その変化を楽しみ、前向きに捉えていただけるかどうかが、選考における重要なポイントです。

Q:特に特定の分野に強い「スペシャリスト」の募集が目立ちます
理由は大きく2つあります。1つは技術進化が加速しているため、自律できるエンジニアが必要であること、もう1つはSDV(Software Defined Vehicle=車のソフトウェア化)時代においては、エンジニアひとりひとりの専門性の積み上げが、そのまま企業の競争力に直結するからです。
特に私たちが注力している電動化やソフトウェアの領域では、ご自身の強みをいかに現場で発揮いただけるかが重要です。従来の自動車業界のエンジニア構成に加え、現在は電気電子制御、組込みソフト、モデルベース開発、クラウド、データ解析、サイバーセキュリティ、そしてAI活用開発といった分野への拡張が急務となっています。経営統合後のシナジーを最大限に引き出すためには、こうした多分野のスペシャリストを採用し、融合させることが不可欠なのです。
ただ、こうした専門領域の採用は、単なる条件マッチングでは成立しません。
その点、アンドプロさんは「数打てば当たる」という手法をとらず、完成車メーカーや他の自動車部品メーカーとの違いを含めて誠実に伝えた上で、精度の高いマッチングを行ってくださるので、深く信頼しています。
Q:他業界からの転職者も増えていると伺いました。異業界の経験者に期待することは何でしょうか
他業界出身の方にこそ期待するのは、「当たり前を疑う視点」です 。自動車業界は長い歴史を持っていますが、SDVへの移行という歴史的転換点においては、従来の常識が必ずしも最適とは限らない局面が増えています。
中途入社者は外部で培った専門性と視点を武器に、変革が必要な開発の中心を担うケースが増えています。IT業界やゲーム業界出身のエンジニアがクラウド開発環境の構築で活躍したり、プラント機器メーカーの出身者がEV用モーターの電気電子エンジニアとして力を発揮したりといった事例がすでに出ています。ぜひ異業界で培われた経験で、新しい風を吹かせてほしいと思っています。
「全員が合流したばかり」のフラットな組織と、根底にある実直さ
Q:巨大な統合会社ゆえに「馴染みにくさ」を懸念する方もいるかもしれません。実際の社内の雰囲気や人間関係はいかがですか
取引先のお客様からはよく、「御社は実直な人が多い」と言われます。モノづくりに対して誠実で、譲れない部分は譲らない、芯の通ったまじめさが根底にあります。
一方で会社自体が2021年に誕生した、まだ6年目の非常に新しい組織です。ある意味では全員が「新しいAstemoという会社に合流したばかりの中途入社のようなもの」という雰囲気があります。そのため、新しい人が入ってきて意見を言うことへの抵抗感が少なく、むしろ新しい知見が歓迎される土壌があります。

Q:キャリア入社の方が馴染みやすい環境づくりはどうされていますか?
オンボーディング(受け入れ支援)については、私たちも重要課題だと捉えています。特に弊社のような大規模な統合を経た企業では、制度や用語、開発プロセスが複層的になりやすく、「理解するまでのコスト」が本人のパフォーマンスに直結します。
現在は私たち採用課が主導してオンボーディング内容の抜本的な見直しを進めている最中です。現場では上司との定期的な1on1を実施したり、若手の中途入社者には先輩社員がメンターとして付くなど、多方面からの支援が繋がる体制づくりを急ピッチで進めています。
横断的な成長を後押し。「伸びたい人」に全力の投資を
Q:入社後のキャリアステップについては、どのような支援がありますか
多彩な事業領域があり、「専門性を起点にキャリアを横断的に拡張できる」ことこそが私たちの価値だと捉えています 。電動化、ADAS、シャシーといった各領域が接続されていくなかで、個人の成長も“横断”が鍵になります。その横断的な経験こそが、SDV実現に不可欠な「車両全体のアーキテクチャ」を構想できるエンジニアの育成に繋がると考えているからです。
そのため、会社としては社内イントラで公募情報を公開し、挑戦機会を可視化することで、新しい領域に挑戦できる環境を後押ししています。このキャリア拡張を支える具体的な手段として、リスキリング支援にも力を入れています。昨秋からはオンデマンド学習を試験的に導入し、数千のプログラムから自分に必要なものを自律的に学べる環境も整えました。
いずれにせよ会社が強制するのではなく、自らキャリアを切り拓こうとする個人の意思を全力でバックアップし、自発的な流動性を高めていきたいと考えています。
Q:働きやすさや福利厚生について教えてください
働きやすさの面でも、非常に高い水準にあると自負しています。弊社の2024年度の有給休暇取得の平均日数は21日を超えています。大型連休も年に3回あり、仕事とプライベートのオン・オフが非常にはっきりしているのが特徴です。
また、フレックスを活用した働き方も推進していますので、家庭の事情に合わせて柔軟に働くことも可能です。家族手当や保育補助など、子育て世代の社員の負担が軽くなるような取り組みも積極的に行っています。こうした環境があるからこそ、エンジニアが集中して技術研鑽に励むことができると考えています。

“車の主要素”が全部揃う。「新しい正解」をつくれる開発環境
Q:改めて統合を経た現在地や事業の全体像を教えてください
SDVへの移行という歴史的転換点を迎え、「電動化」と「智能化」という二大潮流が業界を変えつつあります。そのなかで、私たちは「部品メーカー」から、ソフトウェアやシステム設計までを統合的に担う「モビリティソリューションプロバイダー」へと進化しようとしています。「電動化製品などのハードウェア開発力に加え、ソフトウェア、データ、システム設計までをパッケージとして提供できる存在へ」。これが私たちの現在地です。中長期的には、車両全体のアーキテクチャ設計やクラウド連携型の制御、データ活用など、モビリティ社会の全体像に踏み込んでいこうとしています。
Q:その進化において、4社統合のシナジーはどのように活かされていますか
最大の強みは、四輪領域と二輪領域の双方でパワートレイン(エンジンなど)、シャシー、ADAS、ECU、クラウド・通信技術というモビリティの「認識・判断・走る・曲がる・止める」ために必要なすべての主要領域が、社内に揃っていることです。このシナジーにより、私たちは製品領域を横断した「統合制御」が可能な、世界でも数少ないメガサプライヤーとなりました。これこそがAstemoならではの面白さであり、「新しい正解」をつくれる醍醐味です。
製品領域を横断した具体的な成功事例として、二輪車用の「フロントフォークキャリパー」の開発があります。これはサスペンションの技術(旧ショーワ)とブレーキの部隊(旧日信工業)が一つになったからこそ生まれた製品です。Astemoという一つの旗印のもと、拠点を跨いだ相談や共同開発が自然に行われるようになっています。こうした「連携すると価値が出る」という成功体験が現場で積み上がっていることは、大きな財産です。

次の「標準」を一緒に。モビリティの未来を形にできる環境で羽ばたいて
Q:改めてAstemoならではのやりがいを教えてください
SDV化や電動化の最前線であるサプライヤーという立場で、車載部品(インカー)だけでなくクラウド(アウトカー)を含めて、モビリティの統合価値を自らの手で形にできる環境は、ほかにはない魅力です。この「全体像に踏み込める環境」は、エンジニアとしての市場価値を飛躍的に高める機会にもなるはずです。
Astemoでの仕事は、完成された仕組みに乗ることではありません。「未完成な仕組みを自らの手で動かしていき、仲間とともに新たなことに挑戦し続け、次の標準を一緒につくる」ことです。その標準の先に、真のSDV社会の実現があります。
Q:最後に、応募を検討されている候補者の方へメッセージをお願いします
SDV社会に必要なコア技術を、サプライヤーという最前線で生み出す手触り感こそが、Astemoで働く面白さです。目の前の小さな課題をひとつひとつ解決していった10年後、20年後の先に、未来のモビリティ社会が待っています。ぜひ、さまざまな苦楽をともにしながら、その先の未来を一緒に生み出していただきたいです。
文:佐藤 将人(アンドプロ編集部)/撮影:番場 一浩
Astemo 関連情報
数字で見るAstemo社
高い定着率と有給取得実績
- キャリア採用数:年間数百名規模
- 新卒定着率:97.4%(3年以内)
- 有給休暇取得日数:21.8日 (年24日の付与に対し、平均約22日の高い取得実績)
- 平均残業時間:19.3時間
自律を支える柔軟な制度
- 働き方:コアタイムなしのフレックスタイム制、在宅勤務、サテライトオフィス制度
- 成長支援:自発的なリスキリング、社内公募制度、メンター制度
グローバルな事業規模
- 売上収益:2兆1,865億円(2025年3月期連結IFRS)
- 連結従業員数:約80,000名
- グローバル拠点:世界27ヶ国
受賞歴

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