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2025年下半期
製造関連(製薬)転職市場トレンド徹底解説
2025/9/16

【2025年下期】製造関連(製薬)の転職市場トレンド | 年収やキャリアパスも徹底解説

今期はここがポイント
転職のしやすさ
求人数
横ばい
  • 管理体制の強化・増産で採用は堅調
  • 海外向け生産体制の強化でも採用継続
  • 需給ギャップで大手ヘの転職が実現しやすい

製薬製造職の採用ニーズは高水準、求人も豊富

製薬製造や関連職種の中途採用ニーズは、ここ数年、高水準で推移しており、求人も豊富な状況が続いています。

製薬製造職求人数の推移

製薬製造職の求人数は、全体的に増加傾向。2021年5月から2025年5月にかけて、31%アップしている||2021年5月を100とした場合の25年5月の求人数は、製造全体で約130、品質管理がで約120に増加。品質保証のみ、約100となっている。

※アンドプロ調べ

転職市場が好調な主な理由としては

✓ 製造管理・品質管理体制の強化
✓ 増産に向けた製造体制の強化
✓ 海外向け製造体制の強化

が挙げられます。

製薬製造職の中途採用が活発な理由

製薬製造職の中途採用が活発な3つの理由|(1)製造管理・品質管理体制の強化:相次いだ品質不正を踏まえ、各社が体制を強化している|(2)増産に向けた生産体制の強化:品質不正を発端に長期化している供給不安の解消に向けて、増産体制に|(3)海外向け生産体制の強化:グローバル展開を志向する新薬メーカーが、海外向け生産に対応できる人材の採用を強化

品質管理・品質保証とともに中途採用のニーズが高まっているのが、CMC関連職種。ジェネリック医薬品メーカーや、新規モダリティに力を入れる国内大手メーカーを中心に採用が活発に行われています。

バイオ医薬品や再生医療等製品に特化したCDMOの市場も急速に拡大しており、ここでもCMC関連職種のニーズが高まっています。

コンサル
タント

製薬製造・関連職種の転職市場は、足元では米国の政策動向の不透明さから一部新薬メーカーで採用を絞る動きが見られるものの、新薬メーカーからジェネリック医薬品メーカー、CMO/CDMOまで幅広い企業が募集を行っており、希望の転職が叶えやすい状況です。

製薬製造職の転職市場は向こう数年堅調

製薬製造・関連職種の転職市場は、今後数年も堅調な状況が続きそうです。

製薬企業やCMO/CDMOで製造人材へのニーズが高い水準にある一方、労働人口が減少していることもあって人材の需要と供給に大きなギャップが生じています。

中途採用が活発で求人が豊富にあり、待遇のよい大手企業への転職を実現しやすい状況にあることも、特に中小企業での人手不足につながっています。

製薬製造職の転職 年収アップを狙うなら?

製薬製造・関連職種の年収は、一般的な給与所得者の平均と比べて高水準20代で400~600万円、30代で500~1000万円弱、40代で800~1200万円程度が目安です。

実際には業種や企業規模、役職の有無によって開きがあり、特に小規模のメーカーやCMO/CDMOはこれを下回る場合もあります。

製薬製造職の年代別年収は、業種によって異なる|新薬メーカーの場合:20代が500万円~600万円、30代が600万円~1000万円、40代が1000万円~1200万円|ジェネリック医薬品メーカーの場合:20代が500万円~600万円、30代が600万円~800万円、40代が800万円~1000万円|CMO/CDMOの場合:20代が400万円~500万円、30代が500万円~800万円、40代が800万円~1000万円

※注:本グラフは複数職種の平均値であり、一部職種では年収目安が異なる場合があります。

年収の水準は、新薬メーカー、ジェネリック医薬品メーカー、CMO/CDMOの順で高く、それぞれ中小より大手の方が高い傾向にあります。

年収アップを狙うなら「受託からメーカーへ」「より大手へ」を目指すのが基本です。

年収は企業によって異なり、CMO/CDMO→ジェネリック医薬品メーカー→新薬メーカーの順に高くなるピラミッド構造になっている。転職で年収アップを目指すなら、ピラミッドの上を目指すのが基本|また、中小よりも大手企業の方が年収が高くなる傾向があるため、企業規模も意識することが重要

コンサル
タント

CMO/CDMOでも、異業種の大手企業(化学・食品など)なら高年収を狙える場合もあります。年収アップを目指すなら、そうした企業を検討してみるのもよいでしょう

製薬製造職 年収アップを実現した転職事例

製薬製造・関連職種の方で、年収アップを実現した最近の転職成功事例を紹介します。

化学大手CDMOへの転職成功事例|20代後半男性(中堅医薬品メーカー勤務、品質保証職)は、品質改善プロジェクトの経験などが評価され、大手化学メーカー系バイオCDMOの品質保証職へ転職。年収は550万円から615万円にアップ

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✓ 英語力
✓ 品質改善プロジェクトの経験
✓ 査察対応経験

が評価されました。

大幅な年収アップに成功した事例|30代後半男性(原薬メーカー勤務、製造技術職)は、大手食品メーカー系CDMOの製造技術職へ転職。年収は490万円から685万円になり、195万円アップ

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技術面のスキルが評価され、CDMO事業を行う大手メーカーに転職。大幅な年収アップを実現しました。
近年では、大手の化学メーカーや食品メーカーが医薬品分野に参入するケースが増えており、転職のチャンスも広がっています。

大手新薬メーカーへの転職成功事例|40代後半男性(大手ジェネリックメーカー勤務、品質保証職)は、海外経験を活かして、大手新薬メーカーの品質監査職へ転職。年収は1000万円から1140万円にアップ

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✓ 英語力
✓ 海外原薬製造所への監査経験

などが評価され、グローバル展開を強化する新薬メーカーへの転職を実現しました。

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製薬製造職のキャリアパスは?

製造オペレーターの場合

チームリーダーや工程責任者、グループリーダーを経て管理職へと進むのが主なキャリアパス。生産技術や品質保証(QA)に進む道もあります。

製造オペレーターのキャリア例|一般オペレーターとして入社し、20代後半でチームリーダーを経験、30代前半でキャリアが「品質保証(QA)」「生産技術」「工程責任者」の3種類に分岐する|その後、品質保証(QA)・生産技術の場合は40代以降を目処に管理職へ昇進。工程責任者の場合は、30代後半でグループリーダーを経験したのち、40代以降に管理職へ昇進していく

品質管理(QC)の場合

品質試験を担当したあと、各試験の責任者、複数の試験を取りまとめる責任者を経て、管理職へと昇進するのが一般的。途中で品質保証(QA)に移る場合もあります。

品質管理(QC)のキャリアパス|まず試験担当者を担当し、30代半ばでキャリアが「品質保証(QA)」と「試験責任者」に分岐する|品質保証(QA)の場合は40代以降を目処に管理職に昇進。試験責任者の場合は、30代で複数試験の取りまとめ責任者を経験したのち、40代以降に管理職へ昇進していく

品質保証(QA)の場合

品質管理(QC)、生産技術、オペレーターなどほかの製造関連職種で現場経験を積んだ上でキャリアチェンジするのが一般的。その後は、工場の品質保証を経て、本社の品質保証を目指すのが王道です。

品質保証(QA)のキャリア例|品質管理/生産・製造技術/オペレーターなどを経験したのち、30代前半に工場の品質保証(QA)へ。その後、30代後半~40代以降にかけて、本社の品質保証(QA)や管理職を目指していく

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製造オペレーターや品質管理(QC)の場合、管理職への昇進か品質保証(QA)へのキャリアチェンジがキャリアアップの目標となります。QAの仕事には、海外の製造所とのやり取りもあるため、QAを目指すなら一定の英語力が求められます。

転職で評価される製薬製造職の経験・スキル

製薬製造・関連職種の転職で評価される経験・スキルには次のようなものがあります。

転職で評価される4つの経験・スキル|(1)英語力:TOEIC700点以上が目安。実務での使用経験も求められる。グローバル展開するメーカーやCMO/CDMOへの転職で有利に|(2)品質イベント対応経験:トラブル対応経験や問題解決経験が求められる。品質保証(QA)のキャリアアップで高評価につながりやすい|(3)査察対応経験:海外当局の査察対応経験が求められる。特に高評価につながりやすい|(4)プロジェクト牽引経験:新機器の導入やシステム導入、手順改善などがアピールポイントに

コンサル
タント

企業が求める人材像を把握し、それに合致した人物であることをアピールするのが転職成功の重要なポイントです。

あなただけの「理想のキャリア」を描き、実現したい

私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
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この記事の監修者
アンドプロ コンサルタント
藤本 哲平
メディカル業界

製薬業界専門のコンサルタント。研究職の支援を強みとしており、ご相談者様の特性を考えた上で、ベンチャーから大手企業、異職種へのキャリアチェンジまで幅広い選択肢を提案できる。ご支援人数は累計100名以上。

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