【2026年上半期】自動車整備士の転職市場トレンド|年収や資格、キャリアや転職先まで
- 整備士(メカニック)の求人数は増加傾向
- 自動車整備士の「超売り手市場」は継続
- 業績好調な大手中古車販売店への転職が人気
【2026年上半期】自動車整備士は超売り手市場

2026年上半期の自動車整備士の転職市場は引き続き超売り手市場で、自動車整備士は多くの求人から転職先を選ぶことが可能です。
自動車整備士の有効求人倍率は、全職種平均職(1.22倍)の3.7倍以上。この自動車整備士の超売り手市場は、2026年上半期以降もしばらく続くと予測されます。
2026年上半期以降、トランプ関税の影響が国産車ディーラーのアフターサービス部門にも波及してくると予想されます。その結果、日本国内での自動車販売が強化され、販売後の法定点検や車検が増えることにより、自動車整備士の急募が発生する可能性があります。
※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(「機械整備・修理従事者」のデータを参照。自動車以外の整備士も含まれる)
※()内の有効求人倍率のみ、厚生労働省「職業情報提供サイト job tag」の「自動車整備士」のデータを参照(令和6年度実績)。
超売り手市場の自動車整備業界で、何が起きている?
「超売り手市場」2つの背景

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自動車整備士ニーズ増加の背景は、大きく分けて下記の2つです。
- 自動車販売業界のビジネスモデル転換による、アフターサービス部門の拡充
- 働き方改革による増員
1自動車販売業界のビジネスモデル転換によるアフターサービス部門の拡充

自動車の長寿命化や車両価格高騰による購入見合わせ、不景気感などを背景に、クルマが売れない時代に。
そのため、点検・車検・修理などのアフターサービスで売上を確保する体制が必要になり、自動車整備士の求人ニーズが増えているのです。
2働き方改革による増員

働き方改革の一環で、自動車整備士一人当たりの業務量を減らす動きが強まっています。
特に、残業を減らす動きが多くのディーラー、大手中古車販売店などで見られます。なかには、入庫を完全予約制にして「メカニックの残業ゼロ」を目指している企業も。
その結果、同じ量の業務に必要な自動車整備士の人数が増えたため、増員募集をする企業が増えているのです。
大手中古車販売店への転職者が増加中
自動車整備士の転職市場ですが、2025年下半期から引き続き、大手中古車販売店の人気が高まっています。

※アンドプロ調べ(中古車販売業界の市場規模の推移は帝国データバンク「中古車販売市場」動向調査(2022年度)より引用)
中古車の需要増と並行して、アフターサービス強化の動きが拡大しています。
特に大手中古車販売店では、販売した車両の車検・修理の積極的な受け入れによる整備ニーズの高まりから、給与や待遇面など条件のよい求人が増えています。
【年代別で解説】自動車整備士の年収は?

※アンドプロ調べ(全職種平均は国税庁「民間給与実態統計調査」より引用。正社員のみ)
※自動車整備士の平均年収は日本自動車整備振興会連合会「令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要」より引用
自動車整備士の平均年収は、民間企業で働く正社員全体の平均544.9万円を下回っているものの、コロナ禍以前から増加傾向が続いています。
ここからは、世代ごとの年収とキャリアアップの関係を見ていきましょう。
【年齢別】40代で500万円を突破

※アンドプロ調べ(全職種平均は厚労省「賃金構造基本統計調査」より引用)
※60代はサンプル数が少ないため、参考値
自動車整備士の平均年収を年齢別に見ると、40代までは右肩上がりで増加し、50代で最も高くなることがわかります。
しかし、50代になると体力的に負担の少ない業務へ担当が変更になったり、役職定年で管理職ポストなどを離れたりするケースが多いため、高年収を維持する方との年収差が開きやすい年代でもあります。
ここからは、年代ごとにさらにくわしい年収分布を見ていきましょう。
【20代】300~499万円がボリュームゾーン

※アンドプロ調べ
20代の自動車整備士の年収は、300~499万円に集中しています。年収が高い傾向にあるのは、大手中古車販売店や輸入車ディーラーに転職した自動車整備士です。
【30代】350~549万円がボリュームゾーン

※アンドプロ調べ
30代の自動車整備士の年収は、350~549万円がボリュームゾーンです。工場長候補などの役職求人や輸入車ディーラー、またはサービスエンジニアに転職した方の年収が高い傾向にあります。
【40代】450~649万円がボリュームゾーン

※アンドプロ調べ
40代の自動車整備士の年収は、450~649万円がボリュームゾーンです。20代・30代に比べると600万円以上の割合が増えてきて、全体の約3割となっています。
輸入車ディーラーや大手中古車販売店、サービスエンジニアに転職された方の年収が高い傾向があります。

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自動車整備士として40代以降も年収を上げていくには、自動車検査員の資格を持っていると有利です。自動車検査員の受験資格要件を満たしている方は、30代のうちに取得しておくとよでしょう。
【50代・60代】400~599万円がボリュームゾーン

※アンドプロ調べ
50代・60代の自動車整備士の年収は400~599万円がボリュームゾーンで、20代~40代と比べると分布がまばらになるのが特徴です。
輸入車ディーラーや大手中古車販売店、板金などの専門職、サービスエンジニアなどに転職した方の年収が高い傾向にあります。
アンドプロでは、あなたのご経歴をふまえ、年収アップが叶いやすいキャリアや転職先のご提案をしております。お気軽にお問い合わせください。
自動車整備士の働き方
この章では、自動車整備士の将来性やキャリアパス、転職市場で求められる資格や経験について解説していきます。
自動車整備士の将来性
人手不足や次世代自動車の台頭などで、自動車整備士の将来性に不安を感じている方も少なくないでしょう。ここでは、自動車整備士の将来性について解説します。

理由(1)自動車整備の仕事がなくなることはないから
若者の車離れや少子化などで、将来的には日本の自動車保有台数は減少していくと推測されています。しかし、点検や修理などに携わる整備士の仕事が完全になくなることはありません。
ただし、次世代自動車の整備に必要なIT知識や、先進技術の習得は不可欠といえるでしょう。
理由(2)整備士の需要は、大手中古車販売業界を中心に拡大中だから
先述のとおり、中古車ニーズが拡大する昨今では、大手中古車販売業界を中心に、整備士の需要は増え続けており、引く手あまたです。
今まで培った技術や専門性を十分に活かすことができるでしょう。
理由(3)待遇改善で働きやすくなっているから
「働き方改革関連法」の施行により、整備士業界でも職場の待遇改善が進行中です。残業時間の短縮や年間休日数の増加、DX推進、評価制度の見直しなどが進んでおり、より働きやすい環境が整いつつあります。

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整備士の資格と経験を活かして今後さらに活躍したいのであれば、専門性や先進技術を身に付けたり、整備以外の業務にも幅を広げていくことが重要です。
自動車整備士のキャリアパス
自動車整備士のキャリアは、整備専門学校を修了して自動車整備士の国家試験を受け、2級自動車整備士の資格を取得した後に自動車整備士として就職するところから始まります。


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自動車整備士としてスタートし、エンジニアリーダーや工場長へとキャリアアップしていきます。その後、さらに整備士経験を活かしたキャリアへと広げていきます。
以下に、その4つのキャリアパスをご紹介します。
整備士経験を活かした4つのキャリアパス

(1)フロント職になる
自動車整備の知識をベースに、コミュニケーション能力を活かしたフロント職への転職や異動は、整備士の代表的なキャリアパスです。
インセンティブがあると年収もアップするため、目指す方が多い傾向です。

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フロント職といえば、輸入車ディーラーのイメージが強いと思います。今後は国産車ディーラーでも、顧客の要望にしっかり応えていくために、フロント職がサービス部門の専門職として注目を浴びると予測されています。
サービスフロントとは仕事内容、年収、営業や整備士との違いを解説
(2)営業職になる
ディーラー勤務の場合、コミュニケーション能力が評価されると、営業部門へ異動することもあります。
交渉力やマネジメントスキルが必要となりますが、整備知識を持った営業職の数は多くないので、転職でも非常に有利です。
(3)自動車整備士を極める
自動車整備士として経験を積み、特殊整備士などの専門的な資格を取って自動車整備士としての道を極めるキャリアパスもあります。
その場合、整備士としてキャリアアップできるルートを持つ輸入車ディーラーなどに転職して、キャリアアップや給与アップを実現する方もいます。
(4)異業種のエンジニアへのキャリアチェンジ
自動車整備士としてスキル・経験を高めることで、サービスエンジニア、建設機械の整備、保険会社の技術アジャスターにキャリアチェンジすることもできます。
自動車整備士としてのキャリアをベースに、自動車以外の機械の整備の知識・経験を積むことができます。
自動車整備士の転職市場で求められるのはどんな人材?
自動車整備士の転職市場で求められる人材は、「メーカー資格の取得に意欲的」だったり、「コミュニケーション能力」がある人です。こういった方々は、転職市場でより評価されやすくなります。

メーカー資格の取得に意欲的
メーカー資格を保有していると、「きっとうちでも努力してくれるだろう」と、技術力に対する向上心や仕事への熱意が評価されやすくなります。
コミュニケーション能力がある
ほとんどの企業が、自動車整備士にはコミュニケーション能力が重要と感じています。
理由は、接客や仲間との協調性が必要な上、サービスフロントや営業職としての将来性も期待されるためです。
また、次世代自動車の故障診断にもコミュニケーション能力は不可欠です。自動車の高度化にあわせて不具合や故障の原因が複雑化してきたため、顧客から不具合を聞き取って状況を把握し、対応を判断することが求められています。

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実際、技術力に加えてコミュニケーション力があると、内定率がアップします。
自動車整備士の転職で有利な資格は

※トヨタサービス技術検定の2級以上、日産のTS1級、BMWのマイスターなど
上記のような資格を持っていると、技術力はもちろん、「仕事で必要なことに対して主体的に動ける」という評価につながります。

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自動車整備業界は、保有する資格や技術力と人物面がセットで評価されます。
国家資格、メーカー資格を問わず、上級資格を取得した行動自体も転職の際には自己PRポイントになるので覚えておきましょう。
自動車整備士の転職成功のポイントは「資格と経験をアピールする」こと
自動車整備士は学び続ける姿勢も求められるため、これまで自分がやってきた仕事の経験、持っている資格をしっかりアピールすることが転職成功のポイントです。
「自分の経験だとそれはできて当然、資格も持っていて当たり前」と思われる方がいますが、取得した資格・技術や経験を職務経歴書に記入するだけでも、「勉強熱心」「向上心がある」といったプラス評価につながります。

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今後注目されるスキルのひとつに、増加している外国人メカニックとのコミュニケーション能力が挙げられます。たとえば、「外国籍のメカニック●名と一緒に働き、教育・育成を任されていた」という経験は有力な自己PRになり、評価アップにつながると思います。
資格や経験を職務経歴書に書くときのポイントや例文は、下記の記事にくわしくまとめています。
アンドプロでは、履歴書・職務経歴書の書き方から面接対策まで、転職活動を丸ごとサポートしています。お気軽にお問い合わせください。
自動車整備士の転職難易度
自動車整備士の転職難易度については、希望する求人によって違いが出てきます。
【転職難易度:低】自動車整備士から自動車整備士への転職

自動車整備士から自動車整備士への転職は、比較的実現しやすいでしょう。
有効求人倍率が4倍を超えているため、経験者であれば引く手あまたで、内定も獲得しやすい状態です。
【転職難易度:中】自動車整備士から類似業界へのキャリアチェンジ

類似業界である建設機械やフォークリフトなどの整備士については、自動車整備士国家資格を持つ人材を歓迎しているので、難易度はやや上がるものの転職できる可能性は高い求人といえます。
【転職難易度:高】自動車整備士から未経験のエンジニア職種へのキャリアチェンジ

難易度が最も高いのは、未経験のエンジニア職種へのキャリアチェンジです。
たとえば、「自動車メーカーのテストエンジニアに転職したい」「自動車整備とは無関係の機械系エンジニアにチャレンジしたい」という場合です。
その場合、エンジニア職に挑戦する前に、比較的門戸が広い技術支援会社(請負会社)に転職して、その後で自動車メーカーやサプライヤーで働くという道もあります。
自動車整備士の転職に最適な時期はいつ?
1年のうちで自動車整備士が転職しやすい時期は、6月、7月、11月、12月です。

※アンドプロ調べ
退職者が増えるボーナス支給後、決算前の売上強化による繁忙期(1~3月)の前は、人手不足のため採用のハードルも下がり、転職しやすい時期となります。
ただし、現状の自動車整備士の転職市場は年間を通じて人手不足感が強い「超売り手市場」であるため、「1年を通して転職者に有利」といっても過言ではありません。
自動車整備士が転職するまでの日数はどれくらい?
アンドプロを利用して転職した自動車整備士が、求人のご案内から転職決定までに必要な期間は1カ月から2カ月程度となっています。

自動車整備士は、一般的な転職に比べてスムーズに決定することが多いのが特徴です。面接も1回で済むことが多く、一般的な転職期間(2~3カ月)と比較しても、1カ月ほど短いスパンで転職を決める方が多いです。
ただし、転職先への入社は、内定承諾の1~2カ月後で問題ありません。
【最新データ解説】自動車整備士の転職者に見られる傾向は
自動車整備士の転職者には具体的にどのような傾向が見られるでしょうか。当社の持つデータをベースにして解説していきます。
自動車整備士の年齢割合

※アンドプロ調べ(自動車整備士の平均年齢は、日本自動車整備振興会連合会「令和7年度 自動車特定整備業実態調査結果の概要」より引用)
少子高齢化が進むなか、次世代を担う人材の確保が各社の急務に。そのため、未経験、あるいは実務経験の浅い20代でも、ポテンシャルを評価してもらえるケースが多いでしょう。
自動車整備士の転職回数

※アンドプロ調べ
一般的に、転職回数の目安は「年代÷10まで」といわれています(30代なら3回まで)。
転職回数が多い方は、自身の整備経験のなかから、企業に求められるスキルと近い実績をしっかりアピールしましょう。
あなただけの「理想のキャリア」を描き、実現したい
私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
自動車整備士を熟知したプロとの面談を通じて得られる気づきと、そこから未来の設計図を描いていく体験です。
採用企業側とも一気通貫で向き合う専任コンサルタントが、あなたの“専門性”と可能性を丁寧に言語化。
転職をしない選択肢までも含め「最も輝ける道」をご提案いたします。
望む働き方も、叶えたい生き方も――。
私たちは同じ目線で、心を込めて伴走します。

自動車販売・整備業界専門のコンサルタント。自身が執筆した本『整備士の採用と転職』を持っており、豊かな知識を活かした情報提供、希望に沿った求人・企業の提案を得意とする。これまでのご支援人数は1000名以上。
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