【2026年上半期】設備保全(プラント)の転職市場トレンド|年収や必要資格、将来性まで
- 景気に左右されず求人ニーズは堅調
- 発電所やDX・FA関連の需要高
- AIに代替されるリスク低く将来性も◎
求人ニーズは堅調も、AI需要やDX・FAの影響あり

- 設備保全は工場・設備が稼働している限り、一定の人員が必要な業務。そのため求人は欠員募集が基本で、景気の影響も受けにくいため、求人ニーズは堅調に推移。
- ただし、AI需要拡大によるエネルギー効率の見直し、DX・FAや再生可能エネルギー導入といったニーズが高まる反面、技術者の高齢化が進んでおり、人手不足感は徐々に強まっている。
※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(「機械整備・修理従事者」のデータを参照)
今、プラントで何が起きている? 設備保全の転職市場トレンド4つ

トレンド(1)AI需要で発電所関連の求人が増加

- AI需要の拡大(通信量の飛躍的増加)にともない、データセンターの需要が急増中。
- 結果、データセンターへの安定した電力供給やCO2の排出削減に向け、エネルギー効率を高めるためのガスタービン保全など、発電所関連の求人が増えている。
トレンド(2)DX・FAの加速で「ハイブリッド型人材」の需要アップ

- 人手不足の深刻化、原材料費やエネルギー価格の高騰、設備の老朽化にともなう予知保全ニーズの高まりなどを背景に、DXやFAに取り組む企業が増加中。
- その結果、従来の機械・電気系の専門知識に加え、IT・DX関連の技術・経験(IoTやAI、ビッグデータ活用など)をあわせ持つ「ハイブリッド型人材」の需要が高まってきている。
DX・FAそれ自体の経験がなくても、親和性のある計装制御の経験・スキルがあれば、適性があるとして評価につながるケースも。
トレンド(3)省エネ・再エネ導入経験の市場価値が高まる

- 生産性の向上や脱炭素社会の実現に向け、既存設備の省エネルギー化や、再エネの導入に取り組む企業も増えており、そうした知見のある人材の市場価値も高まってきている。
トレンド(4)人件費削減に向け採用条件が厳しくなる企業も

- 昨今の原材料やエネルギー価格の高騰、円安加速などの影響を受け、間接部門である設備保全の採用条件を見直す企業も出てきている。
- よりレベルの高い経験・スキルを持つ人材を採用することで配置する人員を抑え、人件費を削減する狙いがある。

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とはいえ、採用条件は企業によってまちまちなので注意が必要です。
ハイレベルな人材を必要最小数だけ配置したい企業もあれば、若手や未経験者も積極的に採用することで、一定以上の人員を確保したい企業もあります。
気になる求人があれば、その企業で求められる経験やスキルをよく確認しましょう。
いつかAIに代替される? 設備保全の将来性

- 工場・設備の安定稼働は企業の損益に直結する重要課題であり、今後も安定的な需要が見込まれる。
- DX(AI活用)による点検作業などの自動化も進むが、最終的な判断・改善・法定責任は人間が担わざるをえないため、完全に代替されることは考えにくい。
コロナ以降は上昇傾向。設備保全の平均年収

※アンドプロ調べ(全職種平均は国税庁「民間給与実態統計調査」より引用。正社員のみ)
- 世界的な電動化・IoT化の流れを受け、半導体や自動車関連のメーカーを中心にベアや賞与アップが実施される企業も多く、全体の水準を押し上げている。
【年齢別】50代で750万円に到達

※アンドプロ調べ(全職種平均は厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より引用)
- 全職種平均と同様に、20代から50代にかけて増加し、非正規も増える60代で若干低下。
【業種別】メーカーでも製薬が特に高い

※アンドプロ調べ(全職種平均は国税庁「民間給与実態統計調査」より引用。正社員のみ)
- メーカーの中でも、製薬だけが700万円超え。次いで化学・鉄鋼やエネルギー会社などプラント規模が大きい業種が並ぶ。

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年収は企業による差が大きいものの、一般的に成長産業や大企業ほど、プレイヤー人材よりも管理職の方が高い傾向があり、設備保全も例外ではありません。
点検実務から計画・管理へ。設備保全のキャリアパス

- 設備保全のキャリアは巡回点検や故障分析などの実務から始まり、より上級の資格を取得しながら業務範囲を広げていく・立場を上げていくのが基本。
- 保全部門長やプラントマネジャーになると、予算・KPIの策定/管理やDXのプロジェクトマネジメントなど、計画・管理業務がメインになっていく。

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設備保全を請け負う企業(O&Mなど)から、発注側のオーナー企業に転職するのも、キャリアアップの一つの手段です。
オーナーズエンジニアリングの立場から、保全計画の立案といった上流の業務を経験できます。
夜勤や転勤を理由に転職する人も多い

- 設備保全は夜勤があるケースも多く、日勤のみのポジションを希望して転職する人も多い。
- また、工場閉鎖などにともなう転勤の辞令をきっかけに、今の自宅から通えるところへ転職したいという転職理由も一般的。
プラントエンジニアやビル設備管理にキャリアチェンジする人も

- 設備保全のなかには、設備の維持管理よりも「つくる」側に興味が湧き、EPC(設計・調達・施工)を担うプラントエンジニアにキャリアチェンジする人も。ただし、業務内容や働き方の違いから、20~30代までがボーダーライン。
- 40~50代になると、ビル設備管理に転身するケースも。設備保全としての電気・空調・機械設備の知識・経験を活かせることに加え、体力的な負担が少ない。直近では社会的ニーズの高まりから、再生エネ発電所の運営管理にチャレンジする人も。
転職経験のある設備保全は、実際どれくらい?

※アンドプロ調べ
- 大手の老舗企業を中心に長期就業の考え方が根強い製造業でも、徐々に転職が一般的になってきている。
設備保全の市場価値を高める経験・資格・スキルとは?
ベースとなるのは4つの専門分野の経験・知識

- 設備保全の業務を行う上で重要な「電気・機械・計装制御・IT」それぞれの経験・知識がどれだけあるかが、設備保全としての市場価値のベースとなる。

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企業やポジションによって、重宝される分野やそのレベル感は異なります。
ご自身がなりたい将来像や応募先が求める人物像から逆算して、いずれかの専門性を突き詰めるか、あるいは総合力を高めるかなど、戦略的なキャリア設計をしましょう。
アンドプロでは、求人紹介や書類作成・面接対策だけではなく、設備保全としての専門性や市場価値を高めるためのキャリア設計のご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
電験などの資格や安全・改善意識も大切

電気主任技術者(電験)
- 電気分野で最高位の資格であり、取得難易度が非常に高いため、保有者は転職市場でも高く評価され、応募先の選択肢が広がる。
ボイラー・タービン主任技術者
- 機械保全系の最高位の資格であり、試験はないものの申請条件が厳しいため、保有していることで経験・スキルの豊富さをアピールできる。
安全・改善意識
- 主体的に課題を見つけ、改善に向けた保全計画の策定・提案ができる人材は、パフォーマンスの高さを期待され重宝されやすい。

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資格が応募の必須条件になっている求人は多くありませんが、一定以上の経験年数がある(30代以上など)のに無資格だと、評価されづらくなるリスクがあります。
企業によっては資格手当が月に数千円~数万円出るところもあるため、収入アップを目指すなら挑戦してみるのもよいでしょう。
設備保全の転職難易度と転職成功のカギ
設備保全の転職には3つの特徴あり

- 設備保全は欠員募集がメインのため、常に大量の求人があるわけではない=転職難易度は高いとも低いとも言い難いが、上記3つの特徴あり。
特徴(1)書類選考が関門。職務経歴書は詳細に!

- 設備保全はこれまでの経験や保有資格によって適性や能力を判断されることが多いため、書類選考が重要。自身の適性をしっかりアピールするためにも、特に職務経歴書には経験・スキルを詳細に記載するのがおすすめ。
- 具体的には、扱ってきた設備の概要や保有資格だけではなく、コスト削減・生産性向上に向けた取り組みやその定量的成果、トラブル発生時のアクションやその結果などもくわしく記載すると、安全・改善意識やコミュニケーション能力が高いと評価されるでしょう。
アンドプロでは、書類選考の通過率を高める履歴書・職務経歴書の書き方から、確実に内定をもらうための面接対策まで対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
特徴(2)別製品を扱う異業種にも転職しやすい

- 設備保全は知識・スキルの汎用性が高く、プラントが変わっても業務内容自体は大きく変わらないため、別製品を扱う異業種にも転職しやすいのが特徴。
- ただし、製薬業界はGMP(※)関連の知識が応募時の必須条件になることも多いため、例外的に転職ハードルは高め。
※GMP(Good Manufacturing Practice):医薬品の製造過程における、安全性や品質を担保するための製造管理・品質管理の基準のこと。

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企業規模が大きく・かつ成長産業ほど設備・DX投資に積極的で、年収も高い傾向にあります。
年収アップや設備の老朽化・将来性に不安を感じている場合、大手や成長産業(自動車/半導体/エネルギー業界など)への転職を検討してみるのもおすすめです。
特徴(3)40代以降は求められるレベルが高くなる

- 設備保全の主な就業先となるメーカーでは長期育成を基本とする企業も多く、40代以降は即戦力として高い専門性やマネジメント経験が求められる傾向に。
あなただけの「理想のキャリア」を描き、実現したい
私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
プラント業界や設備保全を熟知したプロとの面談を通じて得られる気づきと、そこから未来の設計図を描いていく体験です。
採用企業側とも一気通貫で向き合う専任コンサルタントが、あなたの“専門性”と可能性を丁寧に言語化。
転職をしない選択肢までも含め「最も輝ける道」をご提案いたします。
望む働き方も、叶えたい生き方も――。
私たちは同じ目線で、心を込めて伴走します。

プラント・エネルギー業界専門のコンサルタント。施工管理や設計職をはじめ、設備保全や企画・マーケティング職まで、プラントに関わるあらゆる職種の転職支援を手掛けており、これまでのご支援人数は300名以上。2018年度/2020年度、社内MVP受賞。
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