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2026年上半期
経理転職市場トレンド徹底解説
2026/3/2

【2026年上半期】経理の転職市場トレンド | 年収やキャリアパスも徹底解説

今期はここがポイント
転職のしやすさ
求人数
増加
  • 大手・成長ベンチャー求人で採用拡大傾向
  • 上場企業決算、連結会計システム経験者は引く手あまた
目次

最新・経理職の転職市場 全体像と将来性

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転職に興味があるけど、他社で通用するか不安だな…

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お金の流れを管理するプロ、「経理」のスキルは多くの企業に通用する普遍的なものです。ご自身の価値を高める方法や、最新の経理転職市場動向を解説します!

有効求人倍率は低めでも大手企業を中心に採用は拡大傾向

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まずは最新の転職市場傾向を押さえておきましょう。

厚生労働省が発表した有効求人倍率では求人数が求職者に対して少ない「買い手市場」で推移しています。

一方、多くの企業で「経理は人手不足」と言われており、大手企業や成長産業を中心に採用が拡大傾向にあるのが実態です。

会計事務従事者の有効求人倍率は、0.53~0.75で推移している|有効求人倍率が低い理由1:間接部門なので企業側としては人員数を抑えたい、背景2:専門性が高く採用が難しい|有効求人倍率は低めで推移しているものの、大手企業では求人が活発化している

※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」(職業別 会計事務従事者)

有効求人倍率と転職市場の実態にはズレがある?

企業にとって間接部門である経理の人員は最小限に抑えたいもの。また、経理はその専門性の高さから、ニーズに合う人材を採用するのが難しい職種です。そのためハローワークで広く募集をかける企業は少なく、その結果、有効求人倍率は低い水準で推移していると考えられます。

特に大手企業など採用に力を入れている企業では、自社の求人を転職エージェントに依頼して、ニーズに合う人材を採用するケースが増えています。

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ただし採用が拡大傾向の今、高い要件の求人だけでなく、定型業務寄りの求人も少なくありません。幅広い人にチャンスありといえるでしょう。

経理の求人が増えている背景は?

背景にあるのはDXとビジネスの複雑化です。法改正によるシステムのデジタル化や、M&Aが活発になったことによって、それらの経理処理に対応できる人材のニーズが高まってきているのです。

①ビジネスの国際化・複雑化
①ビジネスの国際化・複雑化
  • 国内外で子会社との連結決算増
  • 経験豊かな経理人材のニーズ増
②急速な取引・決算のDX化
②急速な取引・決算のDX化
  • システム刷新を経理人材が担当
  • 上記の配置転換により追加人員が必要に

※1出典:中小企業庁 「2023年版中小企業白書」
※2出典:日本取引所グループサイト「統計月報」

最新転職市場で人気の経理人材は?

最新求人トレンドでは高度な経理人材が求められていますが、市場に対象者は多くないため、上場企業での決算や開示資料作成(有価証券報告書など)の経験者、大規模企業向け「連結決算・決算管理システム」運用経験を持つ転職希望者は引く手あまたとなっています。

注目される2つの人材|(1)海外経理にも対応できる人材:外資系企業や海外連結決算がある企業からニーズあり、(2)連結決算に対応できる人材:M&Aなど事業拡大を志向する企業から高いニーズがある|普遍的に求められる3つの能力|(1)コミュニケーション能力、(2)デジタル化スキル、(3)上場企業での経験

経理職の将来性は?

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DXや生成AIの台頭もあるなかで、経理職は今後も必要とされるのかな?

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企業にとって経理業務の価値は将来も失われませんが、今後AIなどのテクノロジーに一部代替される可能性があるといわれています。

今後も必要とされる4つの能力|(1)決算・M&A・IPOなどの幅広い経験値、(2)経営に提言できる専門性・洞察力、(3)新システムや法制度に対応し、業務を最適化するフローを提案、(4)部署を横断したリーダーシップ
AIに代替される可能性がある4つの能力|(1)給与計算・経費精算などの定型業務、(2)記録・報告にとどまる役割、(3)請求書や領収書のデータ入力作業、(4)銀行取引の照合などの確認作業
Point!

経理職としての将来性は、スキルと経験、そしてそれらを継続的にアップデートする姿勢によって決まります。学びと挑戦を怠らなければ、キャリアの選択肢は今後も豊かなものになるでしょう。

業界をまたいで転職できる?積極採用中の企業・業界は?

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異業界転職は十分に可能です!注意点を押さえておきましょう。

経理のスキルは普遍的なため、「異業界転職でも初日から問題なく仕事ができる」ともいわれていますが、検討する場合は以下の点に注意が必要です。

異業界へ転職する志望動機の整理

普遍的なスキルだからこそ、採用側は「なぜ異業界なのか?」を重視します。その業界、企業を志望した理由はもちろん、これまでの経験・スキルがどのように活かせるのか説明できるようにしておきましょう。

特有の会計処理・税務の理解

基本的な会計原則は共通ですが、業界特有の勘定科目や会計処理が求められる場合もあります。詳細は入社後にも学べますが、事前にリサーチし、学んでおく姿勢が選考において重要です。

業種

主な慣習・特徴

IT

IT用語理解・会計システム運用が必要

金融

SPC会計、出入金・記帳・伝票入力など日次処理が複雑

製造(メーカー)

原価計算・原価管理など工業簿記側の会計

建築

SPC会計、現場・契約単位で収支を管理

アパレル

棚卸会計、「売価還元法」で在庫原価を計算

企業フェーズによる業務の変化

同様に、企業のフェーズによっても経理職に求められる業務は変化します。転職する際は保有スキルや志向が新たな企業の業務と合っているか確認することも大切です。

企業フェーズ

業務

上場企業

開示資料(決算短信、有価証券報告書・半期報告書)、連結決算、国内外子会社管理、四半期決算(金融商品取引法)

IPO準備企業

開示資料(Ⅰの部・Ⅱの部)作成・四半期決算体制構築

中小企業

経理・財務を幅広く担当(財務会計・管理会計・税務会計・資金繰り)

積極採用中の企業・業界は?

現在、グローバル展開する大手企業や事業の拡大を進める企業で採用ニーズが高まっています。活発化する市場に併せ、コンサルタント業界からも経理の求人が増えています。

積極採用中の企業4つ|(1)大手グローバル企業:国内外M&Aに伴う子会社管理、連結決算などの需要あり、(2)上場後、事業拡大中の企業:開示規制対応・四半期決算対応の体制強化に需要あり、(3)IPO準備中のスタートアップ企業:スタートアップ支援策によりIPOが増加、(4)コンサルタント業・監査法人:DX化やバックオフィス拡大で案件が増加
Point!

転職志望者は多い一方、高度なスキルを持つ人材は相対的に少なく、取り合いになるため、企業にとって採用は難化傾向といわれています。
ご自身の保有スキルを把握し、企業側へ確実に伝えることで転職活動を有利に進めることができます。

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トランプ関税の影響で北米輸出割合の多かった機械・電子業界の一部に採用抑制の動きが出ていますが、転職市場への影響は限定的です。

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経理の平均年収は?キャリアパスは?

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やっぱり年収は上げていきたい…どんなキャリアパスを目指せばよいかな?

経理職の年収レンジの目安|大手企業・大手監査法人:20代は450万円~650万円、30代は650万円~1100万円、40代は1100万円~1400万円|中小企業・会計事務所:20代は350万円~550万円、30代は550万円~700万円、40代は700万円~900万円|公認会計士取得の場合は、年齢問わず600万円以上

経理職の年収は所属企業の業界・企業規模により、大きく異なります。専門職のため部署間の異動が少ない傾向で、安定したキャリアである一方、給与テーブルが定まっている企業であればあるほど、同一企業での待遇面の大きな改善は難しいのが実情です。

待遇改善や新たな経験を望む場合は転職を検討するのも一つの手です。

経理職で転職をした人の年収は?

2024年~2025年に当社のサービスで転職を決めた経理職の方の平均年収は約629万円。求人が増加傾向の大手企業に挑戦する方も多く、給与所得者の全体平均を大きく上回る水準にあります。

経理職の平均年収は629万円で、給与所得者の平均年収(545万円)よりも高めの水準

※1: アンドプロ調べ 
※2出典:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」正社員(正職員)の平均給与

経理職の年代別平均年収|25~29歳が484.3万円、30~34歳が615.3万円、35~39歳が641.8万円、40~44歳が763.2万円、45歳以上が668.0万円

※ アンドプロ調べ 

採用ニーズは上場決算、海外取引、IPOなど企業ごとに傾向が異なっています。それらを把握し、ご自身のスキルとベストマッチした求人を見つけられるかが転職のコツといえます。

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「ご自身に合った求人」を見極めるには、能力面での適性のほか、進んでいきたいキャリアの方向性を確認しておくことも重要です。

経理職のキャリアパス

経理職のキャリア例|入社~20代:実務運用、30代~40代:マネージャー兼務、40代以降:スペシャリスト(公認会計士など)とマネジメント(事業部長、CFOなど)にキャリアが分岐する|その他、税務・財務・コンサルタントなど関連職種への転職も可能|20代はポテンシャルでの転職も可能。上場企業へ転職する場合は、求められるスキル・経験のハードルが上がる

事業会社の経理は20代で経理の基礎(日常経理〜決算補助)を習得、30代で決算取りまとめ(メンバーの決算整理仕訳の修正・会計論点指導、財務諸表B/S・P/L作成)など責任ある業務を担当。その後は適性や志向性に応じて経営企画(会計管理)・財務など数値関連の専門職や管理職として後進指導などを行うケースが多いです。

経験年数に応じて業務スキルと年収を積み上げていく安定したキャリアパスといえます。

早期にスキルアップを図りたい場合

経理職として早期にスキルアップを図りたい場合は、次の2つの方法があります。

  1. 公認会計士試験に挑戦する

    難易度は高いものの高度なスキルの明確な証明になるため、資格取得者は年齢を問わず責任ある業務にチャレンジすることが可能です。

  2. 転職を検討する

    年齢に応じたスキルが身についている場合は、業務領域が広い職場に転職するのも一つの手です。特に上場企業の決算は経験できる職場が限られるため、早期に検討しておくことでその後のキャリアの選択肢を広げることができるでしょう。

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経理職で理想の転職を叶えるには

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企業側が転職者に求める実績やスキルは何なのでしょうか?

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企業側が求めている実績やスキル、人物像を評価ポイントから見ていきましょう!

特に書類選考で重視される点

書類選考では 「年代に応じた実績」 と 「応募先企業のスキル期待値」 のバランスで通過の可否が検討されます。

採用選考で求められる実績・スキルの目安
  • 20代 自立して業務遂行ができるか
  • 30代 責任者として決算業務等を実施できるか
  • 35歳~ 上記に加え、マネジメント経験

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さらに具体的に見ていきます!

評価されるスキル・経験(20代)

20代で評価される5つのスキル・経験|(1)決算:会計管理の流れを理解し、期間内に補助作業完遂が可能。(2)税務:主要税目の計算根拠を説明できる。(3)固定資産管理:資産管理台帳の管理と減価償却計算が可能。(4)売掛・買掛管理:キャッシュフローを意識した管理ができる、(5)業務改善:効率化提案ができる。
Point!

各項目の会計管理の基礎を理解し、決算でも補助業務が問題なくできることが重要です。さらに業務改善の実績を示すことができれば、「入社後すぐに活躍してくれそう」と判断されます。

評価されるスキル・経験(30~34歳)

34歳以下で評価される5つのスキル・経験|(1)決算:決算整理仕訳、計算表、財務諸表B/S・P/L作成、月次決算取りまとめ対応が可能。(2)税務:税務申告(地方税)、税効果会計、税務調査対応が可能。(3)法的義務対応:内部監査(内部統制)対応が可能。(4)リーダー経験:後進指導、チーム内レビューができる。(5)業務改善:決算早期化、RPA導入、業務フロー整備などを経験。
Point!

後進指導、チーム内レビューができるレベルが求められます。

業務効率化はシステム導入推進など、若手時代よりも抜本的な改善実績が評価されます。

評価されるスキル・経験(35歳~)

35歳以上で評価される5つのスキル・経験|(1)決算:月次決算・年次決算リード、財務諸表作成・連結決算対応可能。(2)税務:税務申告(法人税、消費税、地方税)、税務調査対応。(3)IPO・監査対応:決算/管理会計システム構築、監査法人対応が可能。(4)管理会計:予算差異分析、経営/財務分析ができる。(5)業務改善:中長期計画策定/事業理念/ビジョン策定改定対応が可能
Point!

連結決算・国税申告・IPO対応など、専門性に応じた高いレベルでの実務経験が必要です。
経営に直結する貢献度を採用者側から求められるでしょう。

評価される資格

評価される資格|必須:日商簿記2級以上(未取得で同等の知識・経験が証明できない場合、書類選考の通過が厳しくなる場合も)|最高評価:公認会計士、税理士資格(科目合格を含む。これだけで合格の理由になることも)|評価:日商簿記1級、TOEIC730点以上、IFRS検定(連結会計などの高度知識の証明に。海外子会社がある場合などは英語力スキルが重視される)

経理職で最も評価されるのは「公認会計士」や「税理士」などの国家資格。いずれかを取得していることで合格の決め手となるケースも多く存在します。

事業会社の経理を理解している証明となる「日商簿記2級」は取得しておくとよいでしょう(書類選考通過の最低ラインとする企業も多いです)。

面接選考で重視されること

面接選考で重視される3つのポイント|(1)ヒューマンスキル、(2)財務的洞察、(3)方向性のマッチング

面接選考では 

  1. 現場側社員(営業・販売・製造・施工など)との折衝に必要となるヒューマンスキル
  2. 会計論点の事例やケーススタディで業務能力
  3. 志向が企業フェーズやガバナンス体制と合致するか

などを会話のなかで確認します。

実際の業務での課題をどのようなアプローチで解決したか、具体的に説明できるよう整理しておくとよいでしょう。 

また、自社の成長フェーズや体制と、求職者が「これからやりたい業務」との整合性が取れているかも、企業にとって重要な判断要素となります。

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【転職成功例】希望を叶えた転職は?年収100万UP事例は?

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気になる求人があっても、どうPRするのが効果的かわからないな…

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そんな場合は、企業側のことも熟知しているプロに相談することをおすすめします!企業ニーズに合ったご自身の経験・スキルをアピールして希望を叶えられた方々をご紹介します!

転職成功事例(経験を活かし、上場企業決算を担当したい場合)|20代後半男性(会計事務所勤務、中小企業決算担当、年収450万円)は、大手上場メーカーの経理職に転職したことで、年収550万円に(100万円アップ)。転職成功の勝因は、獲得スキルの整理。

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前職の小規模の事業所で、20代から多くの企業案件を担当しており、高度な経験を棚卸して整理しました。ご自身のアピールポイントを的確にまとめられたため、大手企業への内定を獲得されました。

転職成功事例(IPO、開示実務など幅を広げたい場合)|30代後半女性(大手上場メーカー勤務、経理職リーダー、年収650万円)は、成長ベンチャーに転職してIPO準備のプロジェクトマネージャーに。転職成功の勝因は、成果の定量化。

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連結決算はもちろん、連結会計システムの導入など豊富な経験をお持ちで、コスト削減など会社にもたらした成果の定量化上場に挑戦するチャレンジングな企業でプロジェクトマネージャーとして好待遇の内定となりました。

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企業側のニーズを把握し、ご自身の経歴や実績を的確にアピールすることが重要です。上記の「関連記事」に詳細なテクニックが書かれていますのでぜひチェックを!
次に転職を成功させるのはあなたです!

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この記事の監修者
アンドプロ コンサルタント
阿部 博
管理部門

管理部門専門のコンサルタント。人材紹介業に20年以上従事し、中でも経理、財務、税務を強みとする。ご支援実績は累計300名超。2018年度、社内準MVP受賞。

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