【2025年下期】物流・購買の転職市場トレンド | 年収やキャリアパスも徹底解説
- 物流最適化の必要性から「コスト削減が担える人材」に需要
- ベテラン人材の転職や、営業職からの転身も可能
物流・購買の転職が「売り手市場」の背景

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物流・購買領域で働いてきて転職も考えるけど…どんな人材に需要があるんだろう?

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物流・購買の転職市場は人手不足により2025年下半期も「売り手市場」を維持する見込みです。特にドライバー不足問題などに起因する人件費増大に対処するため、企業はコスト削減や効率化に対応できる人材を求めています。
現場の人手不足で人件費がひっ迫
宅配便取扱数は2023年に過去最高を更新した一方、「物流2024年問題」で人手不足が深刻化し、人件費高騰を招いています。さらに環境対応などの社会的要請も重なり、これらが結果的に新たな課題の源泉となっています。
トラック運転手の「時間外労働の上限規制(働き方改革関連法)(24年4月施行)に伴い、労働負荷が軽減。
その一方、物流業界で深刻な人手不足や配送能力不足が懸念されている。

※出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
人手不足や社会的責任への対応など、物流業界の課題は多様化しています。これらを背景に、「物流コストの削減や業務の効率化」を推進できる人材の需要がますます高まっています。
人材需要が高まる「ロジスティクス領域」
増大傾向の物流コストを最適化するのが「ロジスティクス領域」。経験者採用のハードルはやや高い一方、ニーズも非常に高く、実績がある人材は活躍の場が格段に増えています。

物流・購買職の採用トレンドは?

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企業の動きと注目されている人材から、「採用のトレンド」を掴んでみましょう。
注目人材①
物流拠点の全体設計ができる経験者

※1 出典:楽天株式会社 プレスリリース(2021年3月)
※2 出典:アマゾンジャパン合同会社 プレスリリース(2024年9月)
※3 出典:株式会社ニトリホールディングス プレスリリース(2022年12月)
コロナ禍の巣ごもり需要を契機にECの発注数は伸長。大手ECや製造小売形態をとるメーカーでは自社物流への投資を拡大し、輸送コストの最適化を模索しています。国内の大型物流拠点数は増大し、求人も増加傾向です。
- 拠点の立ち上げ、物流フローの最適化・改善の経験
- 在庫・配送管理などオペレーション全般の設計ができる
- 業務の効率化や自動化、DX推進の経験
注目人材②
DX推進を担える経験者

出典:IPA「DX動向 2024 調査」(2024年6月)
物流業界では従来からDX推進の遅れが指摘されており、即戦力のDX人材が不足しています。今後大手企業を中心に、優秀な人材の獲得競争激化が今後見込まれています。
- 物流業務の課題をデジタル技術で解決できる
- システム導入・業務効率化の経験
- 他部門と協働してDXプロジェクトを推進できる
注目人材③
商品・サプライヤーに精通するプロ

安定的な製品供給のため、対サプライヤーの関係強化、新規選定など「サプライチェーンの見直し」が必要になっています。40歳以上のベテラン人材や営業職出身者でも経験が合致すれば採用にいたる傾向にあります。
- 商品・サプライヤーの知識や経験を活かし、複数の調達ルートを確保できる
- 高い交渉力・折衝力を持ち、価格や納期の条件を最適化できる

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各企業で求められる人材の傾向は状況に応じて常に変化しています。ほかにも気になる点がある方はぜひご相談ください!
物流・購買職のキャリアパス 転職のタイミングはいつ?

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物流・購買それぞれのキャリア例を見て、必要なスキルを考えていきましょう!
物流職のキャリアパス
スタッフとして現場オペレーションの力を磨き、後に物流企画・DX推進へ領域を広げるのが王道です。全体を俯瞰し最適化を導く力がステップアップの鍵となります。

物流職の転職タイミング

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転職してキャリアアップを狙うなら、次のようなタイミングがおすすめです。
物流職は改善成果が数字で示しやすい職種です。一定の成果を出した直後のタイミングは、転職する好機と言えるでしょう。
1 「現場改善力」を武器に大手企業に挑戦
若手で管理を一通り回せる3〜5年目は転職の好機です。現場改善実績を定量化してアピールし、大手3PLや大手企業物流部門などへの転職ができる可能性が高まります。
2 「DX推進実績+マネジメント力」を携えてロジスティクス戦略へ
拠点リーダーとしてコスト削減やシステム導入をまとめたタイミングは、ロジスティクス領域のマネジメントポストに挑戦する好機です。大きな成果があれば待遇を大きく上げる転職も可能性が高くなります。
物流職のキャリアパス
価格・納期の調整などで交渉力を磨きつつ、市況を踏まえて最適策を検討するのが若手の基本。全体を俯瞰できる力が身につけば、サプライヤーを統括するリーダーや、購買戦略を担うキャリアへ進むことができます。

物流職の転職タイミング

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転職してキャリアアップを狙うなら、次のようなタイミングがおすすめです。
購買職はサプライチェーン再編が進む今、広いサプライヤーネットワークを持つ人材が評価されやすい状況です。新規開拓や調達先のリスク分散をやり切り、ネットワークが拡大したタイミングなどは転職する好機といえるでしょう。
1 「新規サプライヤー開拓」でネットワークを拡げてステップアップ
「市場調査や営業活動で見つけた取引先と契約をまとめた」など、成功体験は強力なアピール材料です。具体的な開拓数やコスト削減効果を示せれば、SCM(サプライチェーンマネジメント)を立て直したいメーカーや商社で即戦力として評価されやすくなります。
2 「コスト成果+マネジメント」を携えて戦略購買へ
「チームリーダーとしてコスト削減を達成した」など主体的なコスト削減経験は、購買戦略のポジションやマネージャーポストの求人で高評価が得られやすいです。
プロセスにおいてどのような役割を果たしたか、整理してアピールできるようにしましょう。
物流・購買職で理想の転職をかなえるには

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よし!転職にチャレンジしてみよう。私の経歴や能力で採用されるかな?
現在物流業・購買職の採用で企業が注視するのは主に下記3つのマッチング評価です。

「経験フィット」とは?
採用者が最も注視するのは自社の取扱い商材で業務できるイメージがわくか。商材が同じでなくても、それまでの業務経験や企業取引ルートに類似性があれば評価の対象となります。書類作成時にはこれまでの業務経験に加え、自身の専門性が分かるような「+ワンポイント」を記載できるとよりよいでしょう。



「コストカット実績」とは?
合理的な取捨選択で業務を改善し続ける力があるか、採用者側の基準や経験則などから判断する評価軸です。書類と面接で表現ポイントが異なるため、対応できるようにしておきましょう。
- 書類では…〈削減率+金額+手法〉を具体的に明示
- 面接では…取り組みプロセスと再現性を端的に説明
企業は具体的な数値と手法の再現性を評価します。面接では施策に伴うKPIの策定、使用ツール、横展開の実績などを簡潔に伝えられると説得力が高まります。
「カルチャーフィット」とは?
採用企業の業務で活躍できそうか、採用者側の基準や経験則などから判断する評価軸です。

主に面接選考で「カルチャーフィット」について検討されます。面接の中で重要視されるのは主に3点。
1 リーダーシップ(重要)
最適化を実現するため、さまざまなステークホルダーに対して、リーダーシップを発揮してまとめる能力があるか
2 高度な商材知識
取り扱い商材に関して高水準の知識があるか
3コミュニケーション能力
職務経歴書に記載した内容を、説得力をもって表現できるか
対策として、実際の業務での課題解決アプローチなどを整理しておくとよいでしょう。
企業側のニーズを把握し、ご自身の経歴や実績を的確にアピールすることが重要です。上記記事に詳細なテクニックが書かれていますのでぜひチェックをしてみてください。
物流業・購買職転職で有利な資格は
基本的には経験での評価が中心になりますが、スキル・資格があることにより好材料になる場合もあります。

ビジネス英語での業務経験やTOEICでの好スコアは年齢に関係なく、転職での高評価につながりやすいスキルです!
物流・購買転職 業界未経験も可能?年収200万UP事例は?
直近の転職実例から、希望がかない、採用に至ったポイントを解説します。


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商材を変えてチャレンジしたいご要望でした。一貫した製造業での経験から普遍的な現場のスキルを評価され、年収アップでの転職に成功しました。


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採用企業への営業経験が10年以上あったことで、十分な業界経験と関係構築の能力が評価され、採用に至りました。
40代以降の物流業・購買転職 キャリアを活かし希望をかなえる


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深い業界理解とサプライチェーン関連での実績が評価され、志向にあったグローバル業務へのアサインが決定。前職との比較で大幅に年収がUPしました。
物流・購買転職は忙しくても平気?おすすめ時期は?
物流・購買職の転職は選考期間が比較的短く、忙しくても転職がしやすいといえます。

物流・購買職の採用に至るまでの平均日数は1カ月半~2か月と【早い】といえます。よい人材を早く確保したい企業側の狙いがあり、希少なDX人材はさらに内定が早まる可能性もあります。
採用されやすい時期はある?
日系企業と外資系企業で違いがありますが、メーカー系は年間の採用計画を立てられる年度明けがチャンスです。
目安となる時期
✓日系大手:5〜6月ごろ
✓外資系:1〜2月ごろ
そのほか、新規物流拠点の立ち上げに際しては求人数が多くなる傾向があります。決まった時期はないため、業界にくわしく、信頼できるコンサルタントに尋ねてみるのがよいでしょう。
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私たちがご提供したいのは、転職という“手段”そのものではありません。
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私たちは同じ目線で、心を込めて伴走します。

メーカー(機械・電気)専門のコンサルタント。組み込みエンジニアや機械系、電気系エンジニアをはじめ、営業職や物流・購買部門まで幅広い職種で転職支援を手掛けており、これまでのご支援人数は300名以上。2023年度、社内準MVP受賞。